時を青く染めて (新潮文庫)

  • 新潮社 (1993年1月1日発売)
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感想 : 3
4

 勇と滝子の前に20年ぶりに現れた高秋。司法試験では高秋が勝利し、滝子(愛)に関しては勇が勝利した。20年ぶりに復活した不思議な三角関係を通して、三者の生き様を描く。<br>
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 プロローグがミステリーです。短いプロローグに続いて本編が第1部、第2部とあり、最後はやはり短いエピローグで締めくくられています。私は第1部の終わり頃と、第2部の終わり頃の2回、プロローグを見直してみました。何度か見直したい衝動に駆られます。<br>
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 勇の生き方が面白い、というか解る気がする。3人ともかなり見栄を張って生きているところがあり、誰でもありそうな一面を強調しているようにも思える。<br>
 多少ミステリーじみており、プロローグは誰の話なのか?とか、そのほかあれやこれや途中で推理できます。でも、それはメインではありません。<br>
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 おしまいに、作者との対談が付いていますが、これが結構興味深いものでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 和書
感想投稿日 : 2007年11月23日
読了日 : 2007年11月23日
本棚登録日 : 2007年11月23日

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