用心棒日月抄

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本棚登録 : 75
レビュー : 14
著者 :
まひとまじゃぱんさん フィクション   読み終わった 

昔『腕におぼえあり』というNHKのドラマがあった。
主役が村上弘明で許婚の弟に香取慎吾(子役?)敵の刺客に片岡鶴太郎。
なんだか、今考えるとめっちゃ色々と豪華な顔ぶれだった。

ドラマを知って原作を読んだのだが、ドラマより面白かった。
とにかく、主人公青江又八郎の颯爽とした生き方が格好いいのである。

小藩の重要な秘密を偶然知ったため、許婚の父に切られかかり『腕におぼえ』のある青江は思わず切ってしまい。逃げるように江戸にでる。
そして、江戸で用心棒暮らしをしながら国許からの刺客と対決する。

だんだんと、読み進むうちに国許での陰謀が明らかになっていくのだけど、それよりも圧巻だったのは、青江が用心棒仲間と見た忠臣蔵のシーンである。
外からみた忠臣蔵のシーンという視線からなのか、実に生き生きとしていた。

■追記■
実は、この作品には続きがある。だけどできるなら書かないで欲しかった。シリーズ最新刊まで一応読んだが、とにかく巻を追うごとに醜悪になり、最初の作品が汚されてしまうぐらい、哀しいほどの駄作に成り下がってしまっている。それは、青江が歳をとったからではなく、勢いがなったからでもなく、作者の作品に対する思いが商業的なものになってしまったからだと思う。読んでしまったものは忘れられない。けれど、なかったことにしたいものもある。颯爽とした潔さのない時代小説など、誰も読みたくはないのだから・・・。

レビュー投稿日
2016年7月18日
読了日
-
本棚登録日
2016年7月18日
0
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