すんごいおもしろかったです。
なんか、ラストはありきたりな感じがしないでもない…というか、ものすごくオーソドックスな青春小説、って感じなんだけど。
でも、すんごいおもしろかったです。
なんか、きれいな感じだし(スレてないって言うか…こういうのを「みずみずしい」?)。
些細なこと(←今思うと)でへこんだり、悩んだりした中学・高校のときが思い出されたり。
てか、この小説は、作者が中学3年生のときに書いたものだそうで…。
すげー…。
ぶっちゃけ、あたしより年上(あるいは同年代)なのに「子どもの作文かよっ!」っていうような作家もいるのに(そしてそんな作家がなぜか売れてたりもするけど)。
情報化は文章力の格差も拡大するのかしら…と考えてみたり。
…とまぁ、そんなことはどうでもよくて。
片川優子は、飛び抜けて文章力があるけど、その中でもとくに、どこか冷めた感じ…というか、冷静に物事を書ききるところがすごいな、と。
あたしが中学生や高校生、ましてや小学生のときには、たぶん、てか絶対、そんなオトナな部分なかったよ。
そして、そういう部分があるからこそ、大人でも抵抗なく読める、というか、抵抗がないどころか、むしろ好感をもって読めるんだろうなぁと。
前に読んだhanaeの『小学生日記』のときも思ったけど。
片川優子にしろ、hanaeにしろ、その他の作家にしろ、若い作家の今後に期待大です☆
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(ミステリー以外)
- 感想投稿日 : 2013年9月30日
- 読了日 : 2007年9月4日
- 本棚登録日 : 2007年9月4日
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