より多くの人に読まれるべき本だと思う。
在日一世の日常の記憶(歴史)は、
それを取り囲む環境から、容易に語られなかったことが多い。
だから、彼らの辿ってきた足跡は、
過酷だったにもかかわらず、
脆く消えてしまいかねないのではないか。
母を中心とした著者の家族の営みが細やかに書き込まれ、
そのひとつひとつ、些細な出来事の中にこそ、渦巻く葛藤が浮き上がる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2010年10月22日
- 読了日 : 2010年10月22日
- 本棚登録日 : 2010年10月14日
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