恥知らずのパープルヘイズ ―ジョジョの奇妙な冒険より―

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本棚登録 : 2213
レビュー : 320
著者 :
語落さん 小説   読み終わった 

ストーリーの流れはとても『ジョジョの奇妙な冒険』らしく、本筋とは別のところで
出てくる設定も、著者がジョジョという作品を、5部以外の全編を通して大事に考えて
おられるのが伝わってくる内容でした。
新しく出てきたキャラクターのスタンド能力もいかにもジョジョ!

ただ、ジョルノに関しては理解の落としどころを見つけられません。
ラストであの口調と態度になるのは将来的にそりゃアリとして、でもこの本の中で
起こっている物語は5部本編から半年そこら。
そこでああ成ったのは彼にどんな心境の移ろいがあったのか?
それとも実は5部本編から本質はああだったのか?
読んでいる自分にとっては、点から点に飛んだ感じ。
まだ自分の中でジョルノが線になりません。

詰まるところ、この本に出てくるジョルノはDIOの息子なのです。
5部うんぬんは関係なく、DIOの息子なのです。
この本に出てくるジョルノはあくまでも「DIOの息子」がギャングのボスになったとしたら、
というイメージの塊であり、それは5部本編のジョルノとは一線を画しているように思えます。
口調も態度も5部のそれとは大きく違い、それが好ましく感じられる人もいれば、
到底受け入れがたい人もいることでしょう。
個人的にですが、私は後者です。

これが公式として出されたからこれが正解、不正解、ではありません。
長年ジョジョを読んできた、いわゆる『ジョジョラー』にとって大事なのは
『公式の続編なのかどうか』じゃあないのです。
この一つの物語を書き上げた人の内側では、登場キャラクターにどんな時間の
流れや経験があったと考えているのか?
その人物にどんな心境が起こり、それがどんなふうに言動に変化を与えたのか?
追求したいのはそんな部分なのです。

この物語はジョジョとしては素晴らしいです。
いかにもジョジョな人物、スタンド、展開です。
ただ、キャラクターの内面性についていうなら、5部からはスッとストレートに
繋がらない部分もある物語だと覚悟して読むことが求められると思います。

レビュー投稿日
2013年10月6日
読了日
2013年9月5日
本棚登録日
2013年9月5日
4
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