創造への飛躍 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 13
感想 : 2
5

ノーベル賞を受賞した湯川秀樹さんの作品。内容的には三つのセクションに分かれると思う。
まず第一部(本書では第一部と第二部)に人生観・世界観などが描かれている。ここは、芸術工学の理念である「技術の人間化」のおおもとになっているのではないかと思える程共感できるものが多く、また科学技術と世界平和について常に科学者が考えておかねばならないことを強く主張されている。
第二部(本書では第三部)は専門的な内容になっており、素粒子論が論じられている。素人の私には全く理解ができなかったが、波動方程式など馴染み深い方程式も度々出てきて量子力学に興味を持てた。
第三部は対談、あとがきを通して湯川秀樹さんがどのような思想を持って研究を行ってきたかを垣間見ることができる。物理学だけでなく、歴史、文学など他の分野とのつながりの重要性など、理系の人間は一度読んでみると良いと思った。
研究者がどういった姿勢で研究に望むべきか。自分で考えながら研究するべきなのだと深く考えさせられる本。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: サイエンス
感想投稿日 : 2010年12月28日
読了日 : 2010年12月28日
本棚登録日 : 2010年11月9日

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