カサンドラ

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本棚登録 : 69
レビュー : 11
著者 :
majinglangさん  未設定  読み終わった 

みんなのレビュー評価が高かったので借りて読んでみた。

それほどおもしろくはなかった。原子力船というのが割と早い段階で分かってしまうし、主人公の入江が最後まで活躍しない。ほんとにスパイ?と心配になるような直情型の性格だし、常に後手にまわる。

しかし、昭和20年代当時の雰囲気がよく伝わった。特に、シベリア抑留者同士のあつれきや鬱屈というものを、私はこの本で初めて知った。

桑原水菜という作家は、非常によく取材する作家だと思う。世界観を決して崩さない。たとえば、登場人物の名前にも気を遣っていると思う。もう一人の主人公の名前は「道夫」だ。地味だが、当時はこれが当たり前の名前だった。これが今はやりの大翔だの陽向だの、どう読むのか分からないような名前だったら興ざめだ。だから、彼女の作品を読むときは、読者は安心してその世界に没頭できる。

レビュー投稿日
2018年12月9日
読了日
2016年3月19日
本棚登録日
2018年12月9日
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