お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する (PHP新書)

3.76
  • (4)
  • (9)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 50
レビュー : 7
makabe38さん 国際人   読み終わった 

頭打ち、そして後退感が漂う、日本。
国同士のパワーバランスの変化を感じる、国際情勢。
「今後、どのような世界になっていくのだろう。自分はどうしたら良いのだろう」と、先行きの不安を感じます。

この本は、トランプ大統領の誕生など、数々の「予言」を的中してきたという、世界有数の投資家による一冊。
東アジア情勢について語られているということもあり、読んでみることにしました。

冒頭で著者はまず、「歴史は繰り返される、だから自らは各国の歴史を学んできた」と書いています。
その上で、執筆時点の世界の経済は危険な状況にあると、警告しています。

その前提のもと、前半は日本、朝鮮半島そして中国の現状と近未来について、論じています。

日本については何よりも人口減少対策がポイントであると、改めて認識しました。
著者が主張する移民受け入れについては、日本国内では反発がありますが、「嫌がっている場合ではない」のだと、理解しました。

朝鮮半島については、南北統一となればどのようなことになるのか、ポジティブなシナリオを中心に書かれています。
そして中国については、「世界の覇権国家になる」とし、その理由をデータを交えて説明しています。

後半は、東アジア各国への影響力が強い、アメリカ、インド、ロシアについて、著者の見立てが書かれています。
そして、「では何をすべきか?」について論じ、最後に今後の「お金」にまつわる大変革についての見通しを披露しています。

前半部分を読んでまず、東アジアの中で、日本が一歩進んでいるという思い込みは、早く捨てるべきだと、あらためて感じました。
日本は衰退しつつある国であること、もっと言えば、50年単位で考えたら、存続すら危ういということ。
そして近隣には中国という、歴史を通じて世界の大国であり続けた国があること。
さらに、現状レベルからの“のりしろ”が大きい、朝鮮半島もあること。
それらを踏まえ、「ではどのような”強み”を活かして、日本は生き残っていくか」を、国全体で真剣に考えるべき段階に来ていると、理解しました。

誰も狙っていないところを狙う、という投資家の姿勢で書かれているので、鵜呑みにして行動するのはリスクがあるとは思います。
しかし、歴史は繰り返される、というのも事実。
歴史を勉強し、感情を取り払って各国の現状を分析する。
著者の姿勢に習って、勉強していきたいと思います。
 

レビュー投稿日
2019年7月19日
読了日
2019年7月19日
本棚登録日
2019年7月19日
1
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界...』のレビューをもっとみる

『お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する (PHP新書)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

『お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する (PHP新書)』にmakabe38さんがつけたタグ

いいね!してくれた人

ツイートする