3月のライオン 8 (ヤングアニマルコミックス)

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本棚登録 : 4991
レビュー : 371
著者 :
マキハラさん 羽海野チカ関連   読み終わった 

二つの対照的な戦いの巻。
前半の、静かな宗谷名人と零の戦いも良かったけれど、後半の激闘の棋匠戦が本当に素晴らしかった。

筆者の描く物語はいつも「ガチ」で、何か曖昧に諦めたり、斜に構えたり、そういう人がいない世界だ。今回もそう。
小さな頃から棋士として、これ以上無いほどの努力を続けて来た二人の、大人のガチンコ勝負。

悩める老齢の棋士と言えば、2巻で松永さんが出て来たけれども。それ以上に深く、14期も「棋匠」のタイトルを保持して来た「化け物」柳原棋匠の、夢破れた仲間からのたすきの重さ、そして自分から将棋を取ったら何が残るのか、という四十にして惑わずとは全く逆の苦悩が、対局を通じて描かれていて、胸に迫る。
線の細い棋匠が重い重いと言いながら、望むと望まざるに関わらず背負った夥しい数のたすきを、精一杯担いで届けようとする様に心打たれた読者は、きっと多いはず。

恐らく島田八段と同年代位(もう少し上?)位の、筆者自身の人生にも通じる「託された願い」と「積み上げてきた努力」の物語は、圧倒的な説得力を持っている。

そして二階堂が復帰して本当に良かった。
彼には、彼のモデルとなった村山さんとは、違う人生を歩んで欲しいと、切に願う。

レビュー投稿日
2013年3月11日
読了日
2013年3月11日
本棚登録日
2013年3月11日
4
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