寄生木 (角川ホラー文庫 60-3)

  • KADOKAWA (2000年12月1日発売)
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本棚登録 : 242
感想 : 18
4

2007年7月9日読了。

弟切草三部作完結。怖い話なんだけど、かなり作者が遊びを入れてて、それがあんまりよく出来てるというか面白いので、まぁこれはこれで成功というべきなのか。作者自ら担当者と共に作品に乱入してますよ。ネタばらしはギリギリの方が臨場感は増したかもなーと思う反面、いや彼らの正体は早めにわかっていた方が良かったのだとも。いずれにしろ、リアルさは増した、のかな。

良二の父と美有の母。ふたりの謎の死を解明すべく、ベルギーの古都、ミステリーツアーへの幕は開いた。集まった13人の男女はいずれもふたりに関係する人物らしいが、同じく次々と謎の死を遂げる。偶然か、それとも?

読み進めるうちに味のある登場人物たちが殺されていくのが残念な気持ちでした。特に、ツアー主催者のナベさんとオタク少年卍山(かずやま)正太郎。主人公とヒロインの恋愛模様を除けば、彼らがかなりムードメーカーというか息抜きになっていた感。でもこれ主人公は実質三人なのか。作者も入り混じっていたことだし。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: novel
感想投稿日 : 2015年6月20日
読了日 : 2007年7月9日
本棚登録日 : 2015年6月20日

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