月のしずく (文春文庫)

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本棚登録 : 1504
レビュー : 191
著者 :
きゆさん novel   読み終わった 

2008年1月27日読了。

全七篇の短編集。相変わらずの味わいがとても心地良いです。
そしてなにげに、こんな人でコミック化してくれたらなぁと読み進めておりました。
単なる私の希望だけど、もし出来たら描いてもらいたい作家さんを()内に挙げておきます。ていうか脳内でこの人たちの絵で話が動いてましたが(*^_^*)


「月のしずく」(本宮ひろ志)
コンビナートの荷役をして三十年余り、四十過ぎの独身男の元にある日降って湧いたような美しい女。不器用な男と、身勝手な男に疲れたやはり不器用な女の話。

「聖夜の肖像」(柴門ふみ)
愛し合った男と別れた後、ふと知り合った男性と結婚。その夫との長い暮らしは平凡だけど決して不幸ではないけれど。妻の過去への思いと、ある聖夜の奇跡。

「銀色の雨」(六田登)
新聞奨学生の真面目だった生活から逃れた先に、慰めてくれた知り合いの女。その間にある事情で入りこんできた、ヤクザの匿う殺し屋との奇妙な三角関係。

「琉璃想(リウリイシアン)」(弘兼憲史)
社内報のグラビアに「帰郷」という企画を出し、カメラマンだけを同行し中国に帰郷した経営者。幼い頃に住んでいた土地へ。出発前、彼の秘書である愛人とカメラマンとの関係を知るが。

「花や今宵」(安野モヨコ)
愛人は今年もやはり誕生日を祝ってくれなかった。友人たちと飲んで帰る道すがら、電車に乗り過ごし、気が付くと知らない男と見知らぬ無人駅に。何かを抱えてそうな(最近婚約者から結婚の解消をされた)彼と一夜を共にすることに。

「ふくちゃんのジャック・ナイフ」(土田世紀)
うちの店に長く勤めていた「ふくちゃん」は、店の次男坊の僕とよく遊んでくれた。子どもだった僕には、ひとつひとつが新しかった。裕次郎に憧れていたふくちゃんは、ある日僕と出かけて、ジャックナイフを買った。それはとてもふくちゃんに似合っている気がした。

「ピエタ」(吉野朔実)
幼い頃別れた母を探し、ローマに婚約者と旅した。母も波乱万丈だったかもしれない。だけど母のいなかった私の今までの暮らしは。謝って欲しいわけじゃない。優柔不断な婚約者とも右往左往しながら、母や自分の想いを知る。


私の知識はちょっと偏ってるかもしれないけど、これだけ広いイメージの話が書ける浅田さんはやっぱりすごいよなぁ。
「コミック化するとしたら?」またこのお題でやってみようっと。

レビュー投稿日
2015年6月19日
読了日
2008年1月27日
本棚登録日
2015年6月19日
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