AIと子どもたちのイメージが覆される。
AIと子どもたちは、「vs」ではなく、ネイティブデジタル世代の子どもたちがAIを使いこなすことで、大活躍すること。
相反して、今の中高年達が働き口を失うと思っていました‥
ところがどっこい、子どもたちも大変。
AIに仕事を奪われるのは、子どもたちも一緒だった。
まずAIに対する認識をひっくり返される。
人間のように考えて、理解して、学習すると思いきや、考えても無いし、理解しても無い。
AIは計算機というのに驚愕。
計算機がチェスや将棋のプロに勝つってどういうこと?ってなりますが、丁寧に説明してくださってます。AIの幻想が崩れます。
それを証明するために、東大にチャレンジする。
えっ、東大にも合格出来ることを証明するのではなく、出来ないことを証明する?
苦手科目は、国語と英語。
データなんて山のようありそうだし、Googleとかでばんばん日本語⇄英語、翻訳してくれているのに?
その謎も、きっちり説明くだっさており、AIの限界を知ることが出来る。
じゃあ、人間の仕事を奪われるなんで、大袈裟なんじゃ無いの?となりますが、やっぱり奪われるのです。じゃあ、奪われて残る仕事をやればいいんじゃない?となりますが、AIが苦手なことを人間が全員得意だと思うなよ!と、さらに問題提起される。
目が白黒するというのは、こういうことを言う。
AIの弱点は読解力。
じゃあ、人間の読解力は?というとデータを取ると散々たる結果。勉強ができないのではなく、なんと教科書が読めてなかった‥
そんなこと、考えたこともなかったですけど。
とにかく、今までの固定観念が見事に崩壊しました。
そして、さらにさらにAIについて問題提起される。
ビックデータをインプットして、統計的な判断したからといって正しいとは限らないという。
そう、インプットする過去のビックデータ(教師データ)しだいで、過去は過去。過去は未来に当てはめると歪んでいるかもしれない。結論、人間は自分で判断しなければならないのです。
2030年代には、AIと共に働く時代が来ます。
たった10年、早い‥
それに向けて、筆者は最悪のシナリオを回避するために、研究を進めています。
AIでビジネスレベルでは無い、社会全体の高い目線のお話でした。10年先が不安にも楽しみにもなる本です。
- 感想投稿日 : 2021年3月14日
- 読了日 : 2021年3月13日
- 本棚登録日 : 2021年3月13日
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