30年以上前に図書館で冤罪の本を読み、心底怖くなったのを覚えている。「警察に捕まったら無実でも人生の終わり」この現実は当時から何も変わっていない。
何もかも過去を賛美するつもりはないが、本書の「昔は現場に足を運び、職人的な真摯さで捜査に当たった警察官がいた。今は成果主義らしく効率的に事件を処理して終わり」というくだりにやりきれないものを感じる。
政治家、軍人、警察、教師...昔もひどい輩はいたが、そうでない人は職業人としての「誇り」を持ち、それに対して一定の「敬意」があったように思う。
敗戦後、自力で勝ち取ったわけでもない個人の権利を振りかざし、既存の権威を否定することで新しい権威に阿ったマスゴミの毒が全身に回った結果がこの惨状ではないかと思う。
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- 感想投稿日 : 2014年9月15日
- 読了日 : 2014年8月23日
- 本棚登録日 : 2014年8月23日
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