インクレディブル・ハルク [Blu-ray]

監督 : ルイ・レテリエ 
出演 : エドワード・ノートン  リヴ・タイラー  ティム・ロス 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
3.19
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感想 : 5
4

『インクレディブル・ハルク』[The Incredible Hulk](2008)アメリカ/112 分

“軍の秘密プロジェクト“兵士強化実験(スーパーソールジャー計画)”に参加し
ていた遺伝子学者ブルース・バナーは、あらゆる実験結果から研究の成功を確信
し最終実験として自らの肉体を使って実験を行うことにした。
だが実験は失敗し、大量のガンマ線を浴びた彼の体内組織が変異を起こし、ブ
ルースは緑色の巨人へと変化。理性を失ったブルースは暴走し、実験室を破壊し
逃走してしまった。
軍から追われる身となったブルースはブラジルポルトベルデの貧民街に潜伏し、
昼はガラナソーダの工場で働き、夜は感情の制御方法を学ぶため柔術の道場に通
い、さらにネット上で“ブルー”と名乗る研究者の協力のもと体を元に戻す方法を
模索していた。
ある日勤め先の工場で、アクシデントで手を切り生産ライン上に数滴ブルースの
血が飛び散る。ブルースは必至の思いで自分の血が混入したガラナソーダを探し
出し事なきを得たと思われたが、見落とした1本がそのまま出荷されてしまい、
それを飲んだ被害者からの報告でブルースの居場所が“兵士強化実験”の責任者
だったロス将軍に知れることとなってしまった。
汚名挽回に燃えるロス将軍は、ロシア生まれでイギリスの海兵隊としても従軍し
赫々たる戦歴を誇るエミル・ブロンスキー含む特別編成の精鋭部隊を送り込んで
きた。
闘いを望まないブルース、しかし彼の思いとは裏腹に自体は悪化の一途を辿り自
ら務めていた工場に追い詰められたブルースはついに巨人へと変身してしまい部
隊を壊滅させてしまう。
唯一生き残ったブロンスキーは、あの怪物が兵士強化実験の成れの果てであるこ
とを知り、危険も顧みず衰えた肉体を強化するために自ら被験者となるべく志願
するのだった。
辛くも追手を逃れたブルースは、グアテマラで意識を取り戻しそこからメキシコ
を経てアメリカ バージニアまでたどり着く。
ロス将軍の娘であり実験の当事者でもある恋人のベティ・ロスと再会し、無事失
われたと思われた資料を入手。二人の思い出の場所の大学構内で別れる寸前、ロ
ス将軍指揮する捕獲部隊が乱入校内は戦場と化す。
この時の戦いを目撃していた学生の一人が“ハルク(廃船)のように巨大だった”
と語ったことから、後にメディアからは“ハルク”と呼ばれメディアを賑わすこと
になる。
ブルースは協力者の“ブルー”ことサミュエル・スターンズの元へたどり着き、遂
に肉体を元に戻すことに成功するも、ハルクの持つ無限の力に憧れるブロンス
キーは自らの意志で第二のハルク“ミューティング・アボミネーション[Mutating
Abomination ]”となり、ブルースの前に立ちはだかるのだった…”

は~い★ 今回は豆狸大好きアメコミ、マーベル・コミックの『インクレディブ
ル・ハルク』を原作とするスーパーヒーロー物で、マーベル・シネマティック・
ユニバースに属するシリーズの2作目です。

マーベル・コミックのキャラクターの中でも、イマイチ好きになれないハルク。
コミック時代から、どうもあの顔が生理的に受け入れられないのです。
で映画ではどうかなっと思ってみたのですが、コミックよりはマシとはいえ今度
は実写とのアンバランス感ありありで、もうちょっとコミックのテイストを損ね
ない程度にリアリティがあった方が豆狸的には良かったかも。

それよりも何よりも最悪なのは、ブルース・バナーの声が何で“水嶋ヒロ” な
の??? 他の声優さんから浮いてしまってる上に、素人丸出しの声の耳触りの
悪さったらありゃしない。映画全体の吹き替えの統一感が台無し★ 映画が台無
し★★ 
今度『インクレディブル・ハルク2』が公開されるときは、当然“水嶋ヒロ”では
なくて若手の俳優を抜擢するか、今回の一件で懲りて声優さんを使うとしても、
この統一感のなさを配給会社はどう責任を取るつもりなんだろう。
配給会社の無責任な俳優・女優・タレント起用で、どれだけの映画が台無しにさ
れたことか。今後二度とこのような愚行が繰り返されないためにも、マーベル・
コミックは配給会社の吹き替え制作責任者に対して損害賠償訴訟を起こすべきだ
と強く望む次第です。

最後にこれは個人的な希望ですが、ティム・ロス演じるエミル・ブロンスキーの
声は、平田広明(ひらた・ひろあき)さんにしてほしかったです。

●ハルク[Hulk] 本名;ロバート・ブルース・バナー
天才児だったブルース・バナーは、家庭内で虐待を受けて育った。この体験が、
精神に長期間にわたる影響を及ぼしたと考えられている。
内気なバナーは、“子供は、自分たちの邪魔をするモンスター”だと言って子供を
罵る短気な父親に対処できず、防衛本能としてネガティブな感情を抑え込んで排
除することとなり、これを繰り返すことによって多重人格になる下地が形成され
たと思われる。
この幼少期の虐待の日々の末、激高した父が母親を殺害。一人となった彼は、ご
多分に漏れず親戚をたらい回しされたことから、頭脳は優秀だが社交性に欠ける
ようになったのも致し方のないことかも知れない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF映画
感想投稿日 : 2012年1月25日
読了日 : 2012年1月25日
本棚登録日 : 2012年1月25日

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