2 (メディアワークス文庫)

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本棚登録 : 555
レビュー : 78
著者 :
mametarou77さん ライトノベルズ   読み終わった 

読了、82点。

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数多一人は超劇団「パンドラ」の入団試験に合格し団員となった矢先にある女性の出現でパンドラが解散に追い込まれてしまう。
一人はその女性に映画を作る様にスカウトされ、戸惑いながらもその制作を俳優として、またお茶くみとして参加していくことになる。
やがて彼女の作った映画は完成し……
**

私にとっては『パーフェクトフレンド』に続く野崎まどに2作品目、しかしながら他の方の感想を覗いてみたところどうやら世界観は繋がっているらしくおそらく過去の作品をすべて読んだ方が楽しめただろう作品。

話の流れとしては、
数多一人がパンドラに入団しそこで葛藤しながら演劇に没頭するシーン、
彼女の出現でパンドラが解散に追い込まれた後映画制作へと入る制作序盤、
俳優として演技に苦悩しながらも映画の完成に向けて邁進するシーン、
映画が完成し、映画とは何か、創作とは何かを語るシーン、
最後にエピローグ、
という形で展開していきます。

この中で私は、映画とは、創作とは、演じるとは、またそこで語られる愛とは何か、が描かれる部分は非常に質が高く、思索に富む素晴らしい出来栄えだったと思います。

一方で映画制作の序盤は読み物としてはスラップスティックで面白い反面、それまで演劇に対して真摯な描写を期待しながら読んだ身としては非常に肩透かしを食らった気分。

エピローグに関してはこちらも苦手、衝撃的と言えばその通りですが、今まで作り上げてきたことを単純にひっくり返して、ミステリ的な意味でのサプライズはありますが、
対して作中延々と語られてきた芸術論に対して、新しい何かが書き加えられたとは言えず非常に勿体ない落とし方だったと思います。

レビュー投稿日
2013年2月23日
読了日
2013年2月21日
本棚登録日
2013年2月22日
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