64

4.04
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本棚登録 : 5948
レビュー : 1017
著者 :
mametarou77さん ミステリー   読み終わった 

読了、95点。

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警察職員二十六万人、それぞれに持ち場があります。刑事など一握り。大半は光の当たらない縁の下の仕事です。神の手は持っていない。それでも誇りは持っている。一人ひとりが日々矜持をもって職務を果たさねば、こんなにも巨大な組織が回っていくはずがない。D県警は最大の危機に瀕する。警察小説の真髄が、人生の本質が、ここにある。
(「BOOK」データベースより)
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横山秀夫さんの久々の新作にして、私が読んだ横山作品の中(クライマーズハイのみ未読)で最高傑作と言える作品。
これまでは『第三の時効』が一番面白いと思っておりましたが、それ以上に興奮出来る読み応えのある作品でした。

これまでのレビューにも書いたかもしれませんが、横山作品の良さは、警察小説が殆どではありながら、基本的には組織の中で個人の在り方を、読者がこうでありたい、という形で描いている部分だと思います。
その点でこの作品は非常に良く出来ているように感じました。
横山作品では御馴染みの、警察内の刑事部と警務部の対立の中でどちらに肩入れするべきか、を自分の将来に対する願望と良心の葛藤の中で自分のあるべき道を見つけ出す部分はこの点が際立っており、
またそれが描かれる431Pからの一連の流れはその結末も含めて、自分もこんな風に仕事をしてみたい、というようなカッコ良さがありました。

作品終盤の展開に関しては様々な評判を聞いてはいますが自分としては、主人公の仕事を通しての展開から特に引っかかる部分もなく読ませて頂きました。
シリーズ作であり、他の作品でも登場人物が被っているということで、また機会があれば読み直したいと思いました。


追記
11/3、紀伊国屋梅田本店にてサイン会に行ってきました。
少しだけお話しさせて頂きましたが、5分と話してない人間がこういうのもおこがましい言い方ではありますが、非常に人当たりの良い方でした。

レビュー投稿日
2012年12月23日
読了日
2012年10月30日
本棚登録日
2012年11月5日
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