オカルト雑誌で働く藤間が受け取った、とある原稿。読み進めていくと、作中に登場する人形が現実にも現れるようになり……。迫りくる死を防ぐために、呪いの原稿の謎を解け。新鋭が放つ最恐ミステリ!
「ぼぎわん」がとても面白かったので続けてこっちも読んでみたけど、正解だった。この作家さんの文章は読みやすくて分かりやすくてとても好き。
ホラーというより今回はミステリ要素が強い気もしたけど、じわじわと近づいてくる人形や、読むと四日で死ぬという感染型な都市伝説とかすごい良かった。すごい怖いという描写はないけど、じわじわ怖い。
比嘉姉妹にもう一人出てきたのも驚いたしドキドキした。最後まで読んで冒頭に戻って、ああこれ美晴だったんだなと。
作中小説と交互にストーリーが進んでいって、いよいよ里穂本人が登場と思ったら、とんだミスリードだった。戸波さんの語りでようやく色んな事に納得がいった感じ。というか戸波さん女性だったんだな、ただの脇役だと思ってたから最後の展開には本当に驚いた。
ただ戸波さんも「傍にいると巻き込まれる」とは推測してたみたいだけど、まさか直下から全部とは想定してなかったんだろうなぁ…。高層マンションなのが本当にキツい。最後の最後で大惨事になっちゃったのが後味悪かった。
あと藤間君がね…まさかとは思うけど、拡散したんじゃないだろうなとヒヤヒヤする終わりだった。あそこまで命懸けて助けてくれたのに、その感情はどうよ…。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
図書館
- 感想投稿日 : 2018年12月7日
- 読了日 : 2018年11月27日
- 本棚登録日 : 2018年11月27日
みんなの感想をみる