祭火小夜の後悔 (1) (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA (2020年3月24日発売)
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本棚登録 : 154
感想 : 17
4

ホラーとしてはさほど怖くないが、話としてはなかなか面白かった。
最初の三編は同じ学校に通う教師や生徒が主人公で、各々が怪異に遭遇し、その中で祭火小夜という女生徒に助けられるという展開。しげとら以外ではさほど大きな助力はしていないんだけど、小夜という不思議な少女の存在感がうまく描かれていた。
そして後半は助けられた彼らが、今度は小夜に求められて彼女の兄を救うために奔走するという展開。二部構成な感じでとても面白かったし、死んでいるはずの兄が生きているという謎が先生と同時進行で解けた時にはなるほどと思った。兄の真意は先生が胸に秘めるのかと思ったけど普通に明かしちゃってて驚き。まぁ過去は変わって妹の身代わりとして死んだわけではなくなったからいいのかな。先生は無事恋人が助けられてほんと良かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館
感想投稿日 : 2023年6月26日
読了日 : 2023年5月1日
本棚登録日 : 2021年2月8日

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