アリストクライシI for Elise (ファミ通文庫)

著者 :
  • エンターブレイン (2013年3月30日発売)
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本棚登録 : 99
感想 : 5
4

生きたまま埋葬された青年を掘り出したのは、一人の美しい少女だった。
心を持たないからと、人間から忌み嫌われ『名前のない化け物(グラウエン)』と呼ばれた彼に、少女エリーゼは微笑み手を差し伸べ、告げる。
「私はずっと、貴方を探していたのかもしれませんね」
彼女もまた『穴蔵の悪魔(アリストクライシ)』と呼ばれる別種の化け物だった。だが彼女は、一族を激しく憎み『穴蔵の悪魔』を殺すためだけに生きていた。
儚く哀しい化け物達の闘争を描いたダーク・ファンタジー開幕!

無感情な青年と、ちょっと不遜な態度の少女のファンタジー。『名前のない化け物』と『穴蔵の悪魔』という人とは異なる存在である二人が、各地を巡って『穴蔵の悪魔』を抹殺していく話。主人公はエリーゼのようでいて、青年グランのようでもある。
『穴蔵の悪魔』の設定がなかなか面白く、ちょっと最初は置いてきぼりだったけど徐々に引き込まれるものがあって良かった。
不可解な街の構造が斬新で、ラストまで飽きずに読ませてくれる。
エリーゼ、グラン双方の過去もこの一冊でとりあえず焦らさず明かされて、読み応えもあった。二人ともかなりきつい過去を抱えていてびっくり。それだけにお互いの存在がもの凄い救いなんだろうな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2015年6月4日
読了日 : 2015年6月4日
本棚登録日 : 2015年6月4日

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