金融政策入門 (岩波新書)

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  • 岩波書店 (2013年10月19日発売)
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【目次】
はじめに [i-iii]
目次 [v-x]

第1章 金融政策を理解するために  001
1 金融政策 002
金融とは何か/通貨とは何か/中央銀行と銀行券/日本銀行券について/「信認」の重要性/現金通貨と預金通貨/資金決済のメカニズム/システミック・リスクへの対応/流動性とは何か/金融政策とは何か
2 金融政策が働く場 024
資金の流れと金融機関/金融商品と金融市場/金利とは/利回りとは
3 金融政策の決定と実行 038
誰が決定するか/どのように実行されるか/金融調節はどのように行われるか
4 金融政策の波及過程 048
ケインジアン・アプローチ(金利経由)/期待の役割/マネタリスト・アプローチ(通貨量経由)/金利との関係
 コラム……フィリップス曲線 052

第2章 金融政策の軌跡  061
1 伝統的金融政策 062
インフレと国際収支の天井/護送船団方式/金利規制/日銀の政策/金融自由化の時代
 コラム……プラザ合意とルーブル合意 071
2 金融危機と金融政策 073
平成バブル/ゼロ金利政策と量的緩和
3 デフレ対応策としての金融政策 076
「失われた」10年?/デフレとは何か/デフレの問題点/インフレの問題点/物価と価格/物価指数について/GDPデフレーターとは
 コラム……GDPデフレーターと交易条件 088
4 非伝統的金融政策 089
伝統的金融政策と非伝統的金融政策/非伝統的金融政策/金融政策の透明性/期待への働きかけ/コミュニケーション戦略の問題点
 コラム……複数均衡論 115

第3章 金融政策と財政・為替政策  117
1 財政政策との関わりあい 118
国債について/国債と日本銀行/国債の発行と基礎的収支/国債の負担について/財政節度維持の重要性
2 為替政策との関わりあい 130
為替相場について/購買力平価説とは/金利平価説とは/金融政策と為替相場との関係/デフレ対応の金融・為替政策/為替市場への介入/介入の不胎化について/円高は問題か
 コラム……マンデル=フレミング・モデル 151

第4章 中央銀行が直面している諸問題  155
1 中央銀行の独立性 156
中央銀行の独立性とは何か/日銀の法的性格/政府と日銀の関係
2 インフレターゲット論 168
インフレターゲットとは何か/日銀とインフレターゲット/インフレターゲットのメリットとデメリット/ターゲットの設定主体/ターゲット実現過程での諸問題/名目GDPターゲットについて
3 国債増発下の金融政策 180
白川体制下の金融政策の特色/黒田体制下の量的・質的金融緩和政策/出口問題/準備への付利と準備率の活用

第5章 デフレに対する処方箋  199
1 デフレ下の金融政策をめぐる議論 200
翁=岩田論争と植田裁定/リフレ派と反対派の主張/非伝統的政策の効用と副作用/リフレ派・反対派の論争再論
2 金融政策の波及過程再考 213
マネタリスト・アプローチの問題点/準備預金に金利を付けることをめぐる議論/量的緩和と信用緩和
 コラム……ワルラス法則 219
 コラム……準備の性格 223
3 デフレの真因とそれへの処方箋 227
本当にデフレだったのか/処方箋を考える/三本目の矢の重要性
 コラム……人口動態と経済成長 234

おわりに(二〇一三年九月 湯本雅士) [241-244]
主要参考文献 [245-248]
主要中央銀行の金融政策措置一覧 [7-9]
索引 [1-6]

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 338.金融
感想投稿日 : 2016年9月2日
本棚登録日 : 2014年6月13日

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