【書誌情報】
編:NHKスペシャル「人類誕生」制作班
監修:馬場悠男
[判型]B5 160ページ
[定価]:1,944円
[発行]学研プラス
[発売日]2018/08/10
[ISBN]978-4-05-406651-9
人類進化700万年の歴史において、20種にもおよぶ人類が誕生と絶滅を繰り返してきた。それは「優れた者が生き残る」という進化の物語とは少し違い、時には強者が絶滅し、弱者が生き残ることもあった。必ずしも強者ではなかった私たちの祖先は、なぜ生き残ることができたのか? そして、わずか20万年前に誕生した私たちホモ・サピエンスが、なぜこれほど急速に世界に拡散していったのか?そこには、身体の進化とともに、「思いやり」や「好奇心」といった心の芽生えがあったのだ。
〈https://hon.gakken.jp/book/1340665100〉
【メモ】
・番組の方。
〈https://www.nhk.or.jp/special/jinrui/〉
【目次】
まえがき(制作統括 柴田周平) [002-003]
CONTENTS [004-005]
NHKスペシャル「人類誕生」の前に――人類以前「類人猿」からホモ・サピエンス誕生まで(馬場悠男) [008-014]
PART 1 こうしてヒトが生まれた
人類の直立二足歩行はアフリカの森で始まった 016
二足歩行ができた最初の人類アルディピテクス・ラミダスとは 020
人類の進化の運命を左右した地殻変動と気候変動 024
人類はなぜ直立二足歩行を始めたのか 026
初期の人類から始まった夫婦と家族の関係性 030
本格的に地上で生活を始めた人類アウストラロピテクス・アファレンシスとは 034
アウストラロピテクスに見る化石の調査と発見のドラマ 036
足跡化石が明らかにする直立二足歩行生活と家族の始まり 038
環境と食物事情の変化がもたらした集団生活と集団行動 040
氷河時代の到来と新しい人類種の登場 046
同じ場所で化石が発見されたホモ・ハビリスとパラントロプス・ボイセイ 048
石器を本格的に作った最初の人類ホモ・ハビリスとは 050
頑丈型猿人との生存競争に打ち勝ったホモ・ハビリスの戦略 052
狩りをし、肉を食べ、脳が大きくなった人類ホモ・エレクトスとは 060
ホモ・エレクトスの姿を現代に甦らせたトゥルカナ・ボーイ 062
狩りの開始と新たな石器作りに見られる知性の進化 064
アフリカからユーラシアへ拡散した ホモ・エレクトス 072
原人ホモ・エレクトスから旧人ホモ・ハイデルベルゲンシスへの進化 076
ドマニシ遺跡が語る 人類の「心」の芽生え 078
PART 2 最強ライバルとの出会いそして別れ
わずか20万年前に登場した私たち ホモ・サピエンスとは 082
ホモ・サピエンスに突然訪れた絶滅の危機 084
多地域進化説とアフリカ単一起源説 私たちはどこから来たのか 088
ホモ・サピエンスが開花させた文化的能力 090
● ホモ・サピエンスの芸術 094
共通の祖先を持つ最強のライバル ネアンデルタール人とは 098
ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの狩猟 104
ネアンデルタール人の知的で文化的な暮らし 110
なぜネアンデルタール人は地球上から姿を消したのか 114
現代人に受け継がれたネアンデルタール人の遺伝子 120
● 比べてみた! ネアンデルタール人vs. ホモ・サピエンス 126
PART 3 ホモ・サピエンスついに日本へ!
ホモ・サピエンスの拡散 本格的に世界へ拡がっていく人類 128
日本の白保竿根田原洞穴遺跡から人類拡散のカギが見つかった 130
海を渡った古代のホモ・サピエンス その方法はいまだ謎が多い 132
3万年前の航海徹底再現プロジェクト‐① 134
3万年前の航海徹底再現プロジェクト‐② 136
続出する遺跡の新発見 アジアは人類史のホットスポット 140
ユーラシアから日本列島への道 極寒の北ルート 142
縫い針の発明が、ホモ・サピエンスの寒冷地進出を可能にした 144
ホモ・サピエンスが到来する以前 アジア各地に暮らした先住者たち 148
ホモ・サピエンスの道具作りと言語能力の関係を解き明かす 150
ついに、世界中へ拡散していったホモ・サピエンス 152
あとがき ご先祖さまから子孫たちへ(柴田周平) [154-155]
索引 [156-157]
放送記録 主な参考文献 主な参考サイト [158-159]
■Interview 世界の研究者が語る人類学の最前線■
(1)ティム・ホワイト教授(カリフォルニア大学バークレ校) 032
(2)オーウェン・ラブジョイ教授(ケント州立大学) 033
(3)フィデリス・マサオ教授(ダルエスサラーム大学) 045
(4)ヘンリー・バン教授(ウィスコンシン大学) 055
(5)ダニエル・リーバーマン教授(ハーバード大学) 071
(6)デビッド・ロルドキバニゼ教授(ジョージア国立博物館) 080
(7)カーティス・マレアン教授(アリゾナ州立大学) 087
(8)ロビン・ダンバー教授(オックスフォード大学) 093
(9)イスラエル・ハーシュコヴィッツ教授(テルアビブ大学) 108
(10)スティーブン・チャーチル教授(デューク大学) 109
(11)マリー・ソレーシ教授(ライデン大学) 118
(12)クライブ・フィンレイソン教授(ジブラルタル博物館) 119
(13)スヴァンテ・ベーボ教授(マックス・プランク進化人類学研究所) 123
- 感想投稿日 : 2018年11月6日
- 本棚登録日 : 2018年11月6日
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