【書誌情報】
原題:Mountain: A Very Short Introduction (2015)
著者:Martin F. Price 地理学、山岳研究。
訳者:渡辺 悌二[わたなべ・ていじ] (1959-)
訳者:上野 健一[うえの・けんいち] (1963-)
デザイン:AD・上條喬 D・竹谷洋平
発行元:丸善出版
シリーズ:サイエンス・パレット 034
発行年月:2017年07月
判型:新書 174×112
頁数:186
ISBN:978-4-621-30172-2
Cコード:0344
NDC(10版):454 地形学 Geomorphology
454.5 山岳.山脈.山塊.山地
地球上の陸地のおよそ4分の1を占める山岳は、主要な河川の源であり、人類の生存に欠かせない水供給の場である。山の存在は、地域の気象に大きな影響を与え、生物多様性や文化的な多様性の中心的な場でもある。さらに、地下資源鉱物の宝庫であるとともに、レクリエーションの場としても重要な存在。気候変化の影響を強く受けることで山は大きく変化をするが、山は多岐にわたるモノやサービスを提供してくれることから,その変化は地球規模で考えねばならない重要な問題である。本書では、国際的にホットな内容が幅広く扱われおり、山岳に関して、私たちが知っておくべきことが非常にコンパクトにまとめられている。
〈https://www.maruzen-publishing.co.jp/smp/item/b295169.html〉
【目次】
まえがき(M. F. Price) [i-iii]
目次 [v-vi]
1 問題提起――なぜ,山が問題なのか 001
山の定義/歴史的な視点/地球規模で見た山の重要性
2 山は永遠のものではない 025
「もろもろの山と丘とは低くせられ」(イザヤ書第40章)/災害の多い景観/山を採掘する
3 世界の給水塔 045
山で水を収穫しよう/水がもたらすエネルギー/利益を共有し危険を回避するために
4 垂直の世界に生きる 059
森林限界以上での暮らし/山の森林/谷底と農業/山岳集落
5 多様性の宝庫 091
生物多様性のホットスポット/生物多様性がもたらす確かな利益/山岳の文化
6 自然保護地域とツーリズム 107
自然保護地域/人と自然保護地域/ツーリズムの主役としての山/有益な影響と害のある影響
7 山岳域の気候変化 137
気候変化の痕跡/山岳気候の変化/生態系への影響/課題と挑戦/不確実な将来のためのパートナーシップ
参考文献 [161-165]
図の出典 [167-168]
訳者あとがき(2017年6月 渡辺悌二・上野健一) [169-172]
索引 [173-176]
- 感想投稿日 : 2019年8月15日
- 本棚登録日 : 2019年8月15日
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