まぼろしの「日本的家族」 (青弓社ライブラリー 93)

  • 青弓社 (2018年6月27日発売)
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『まぼろしの「日本的家族」 』
早川 タダノリ(編著)

【書誌情報】
四六判  242ページ 並製
定価 1600円+税
ISBN978-4-7872-3437-7 C0336
奥付の初版発行年月 2018年06月
https://www.seikyusha.co.jp/bd/isbn/9784787234377/

【目次】
はじめに 早川タダノリ

第1章 「日本的家族」のまぼろし 早川タダノリ
 1 日本国憲法が「一家の団欒」を破壊した? 
 2 「食卓崩壊」?
 3 「食卓」像の謎
 4 国策としての「食卓の団欒」
 5 「日本国憲法」以前の家族理念
 6 「家族が仲睦まじく暮らしてきた日本人」バージョン
 7 「家制度の復活ではない」という言い訳
 8 「わが国の伝統的な家族観が基本」とは?
 9 情緒的な「家族の絆」の実体はネオリベ……

第2章 右派の「二十四条」「家族」言説を読む 能川元一
 1 改憲論の現状と二十四条
 2 二十四条改憲派は何を主張しているのか
 3 右派にとって「家族」とは?
 4 「自然な」家族とは?

第3章 バックラッシュと官製婚活の連続性――「女性活躍」の背後で剥奪されるリプロダクティブ・ヘルス/ライツ 斉藤正美
 1 安倍政権の官製婚活の問題――「三十五歳以上の女はいらない」
 2 中高生向け冊子に見るジェンダー・家族像の変容
 3 バックラッシュが与えた影響

第4章 税制と教育をつなぐもの 堀内京子
 1 税制で誘導される家族のかたち
 2 親学は「国家親道」を目指すのか

第5章 家庭教育への国家介入の近代史をたどる 奥村典子
 1 一九三〇以前の「家」の観念と家族の特質
 2 一九三〇年代の家庭教育振興政策の動向
 3 総力戦体制下での家庭教育振興政策の動向
 4 近年の家庭教育をめぐる施策の動向

第6章 在日コリアンと日本人の見えにくい「国際」結婚の半世紀 りむ よんみ
 1 近現代の日本社会における結婚規範の変遷――「身分違いの恋」の悲劇の超克?
 2 言説にみるインターマリッジをめぐる社会規範の変容
 3 インターマリッジからみえる日本の結婚観――むすびにかえて

第7章 憲法二十四条改悪と「家族」のゆくえ 角田由紀子
 1 二十四条がもつ意味
 2 自民党憲法改正草案での二十四条の問題
 3 夫婦別姓に関する最高裁大法廷判決の憲法二十四条論
 4 二十四条改正の目的はどこにあるのか

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 367.3 家/367.4 婚姻
感想投稿日 : 2018年6月22日
本棚登録日 : 2018年6月22日

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