【書誌情報】
編者 谷口忠大
ジャンル 哲学・思想
科学・科学論
シリーズ ワードマップ
出版年月日 2024/09/01
ISBN 9784788518544
判型・ページ数 4-6・292ページ
定価 3,080円(本体2,800円+税)
記号(言語)の意味はどのように成立しているのか? この根本問題に最先端のAI・ロボティクス研究者と、第一線の人文社会系研究者らが集い探究する新学融領域、記号創発システム論。来るべき生成AIとの共生社会を見通すための、初のキーワード集。
人工知能、ネオ・サイバネティクス、プラグマティズム、現象学、発達心理学、ロボティクス、自由エネルギー原理、エナクティヴィズム……等々、人文学から工学まで20名を超える各分野の第一人者が執筆。
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/index.php?book_no=650985&changeview=pc
【目次】
はじめに
第I部 Foundations of Symbol Emergence Systems
Ⅰ-1 記号創発システム 人間とAIが共に見出す意味の世界に向けて
Ⅰ-2 記号学と記号論 意味を捉える二つの視点
Ⅰ-3 プラグマティズム 記号の意味とは何か?
Ⅰ-4 ユクスキュルの環世界論 生物から見た世界
Ⅰ-5 発達心理学と構成主義 ピアジェから現代まで
Ⅰ-6 ネオ・サイバネティクスと情報 情報とは何か?
ブックガイドⅠ
第II部 Symbol Emergence in Robotics
Ⅱ-1 記号創発ロボティクス 記号接地問題を超えるための構成論的アプローチ
Ⅱ-2 言語習得 統計学習と社会的認知
Ⅱ-3 ロボットによる語彙獲得 確率モデルに基づく語彙獲得のモデル化
Ⅱ-4 確率的生成モデル ベイズ推論に基づく認知モデリングのための基礎理論
Ⅱ-5 マルチモーダル物体概念形成 確率モデルに基づく概念のモデル化
Ⅱ-6 マルチモーダル場所概念形成 移動ロボットによる空間認知とセマンティクス
ブックガイドⅡ
第III部 Cognitive Development in the Environment
Ⅲ-1 認知発達ロボティクス 構成的アプローチによる認知発達の理解と設計
Ⅲ-2 自由エネルギー原理と予測符号化 脳機能を説明する統一的な計算理論
Ⅲ-3 好奇心と探索 私たちはなぜ学ぼうとするのか?
Ⅲ-4 感情と予測的処理 感情はどのように生まれるのか?
Ⅲ-5 ニューロロボティクス 神経システムでロボットを制御する
Ⅲ-6 ディープラーニングと表現学習 現代の人工知能をささえる基礎理論
Ⅲ-7 世界モデル 主観的な経験から世界を学ぶエージェント
ブックガイドⅢ
第IV部 Embodiment, Mind and Consciousness
Ⅳ-1 身体性と知能の創発 身体性認知科学からソフトロボットまで
Ⅳ-2 エナクティヴィズム 表象なしの身体的行為としての認知
Ⅳ-3 現象学 現われと経験に基づく思考
Ⅳ-4 意識とクオリア 意識の中身と記号はどう関係するのか?
Ⅳ-5 AIロボット社会 記号を用いるロボットと共生するとはどういうことか?
ブックガイドⅣ
第V部 Dynamics of Culture, Norms and Language
Ⅴ-1 文化心理学と記号圏 ミクロとマクロのせめぎあいを捉える
Ⅴ-2 言語の進化と創発 ヒトはいかにして言語を手にしたか?
Ⅴ-3 大規模言語モデルと分布意味論 大規模言語モデルは言葉を理解しているのか?
Ⅴ-4 マルチモーダルな言語教育 環境とのプラグマティックなインタラクション
Ⅴ-5 創発する倫理 記号創発システム論が描く倫理の未来
Ⅴ-6 法システムと記号の創発 人と記号の相互触発的な関係性
ブックガイドⅤ
第VI部 Symbol Emergence Systems and Beyond
Ⅵ-1 生成AI時代の言語 大規模言語モデルが教えてくれたこと
Ⅵ-2 記号創発システムの構成論 複数の主体を繋ぐ確率的生成モデルと言語ゲーム
Ⅵ-3 集合的予測符号化仮説 言語が世界を予測するために私たちが存在するのだとしたら
Ⅵ-4 社会的知能の三層モデル 記号創発システムにおける集合的知性とその時間
Ⅵ-5 生成AIとの共生社会へ向けて これからの私たちが生きていくために
ブックガイドⅥ
- 感想投稿日 : 2024年8月23日
- 本棚登録日 : 2024年8月23日
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