「哲学ギャグ漫画」とでも呼びたい一冊。著者はナンセンスギャグ漫画の『バカドリル』はもちろん、最近では「コップのフチ子」の生みの親としても有名なタナカカツキ氏。明るく元気いっぱいの主人公・トン子ちゃんが、常連の喫茶店で「岡本太郎」という偉大な芸術家を知り、打たれるところから物語が始まります。わざと古めかしいタッチで描かれたギリギリのダサさを狙ったキャラクターが、世界を飲み込むように描かれた芸術作品と共存するその迫力!トン子ちゃんが芸術に触れるとき、彼女の感動と衝撃がド直球に伝わってきて、一緒に興奮せずにはいられません…なんて書くと、ちょっと難しそうですが、大笑いして読める軽さも魅力的。金八ネタも爆発!情熱的でぽっちゃり体型のトン子ちゃんは、キックボードをぶっとばし、恋に悩み、妄想ポエムが溢れ、時には周囲に嫉妬もする、人間味溢れるチャーミングな女の子。パワーが足りないとき、笑って前を向きたいとき、トン子ちゃんに喝を入れてもらっては?(山口文子)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
泣いた
- 感想投稿日 : 2016年2月1日
- 読了日 : 2016年2月1日
- 本棚登録日 : 2016年2月1日
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