あまりにも二人ともかわいすぎてかっこよすぎて、表紙買いでしたが最高のあたりでした…!何より百瀬あん先生の絵が好きなのでとにかく絵を堪能したい方にはおすすめです!ストーリーは普通かもしれませんが、感情の描写がていねいで、「ここ!」というポイントを外さない王道のネームで読みやすいです。えろの配分も私にはちょうどよかったです(えろが多すぎるのもほとんど無いのも好きじゃないので、後半にドドっと入るくらいのえろで良かったです)。表紙は名和田耕平デザイン事務所!三交社なのにっていうと失礼なのかもですがすごいな〜って思いました!表紙で人を惹きつけるようにちゃんとデザインされてるんですね。背景はあんまり書き込みがないですが、人物やその周辺がきちんと描かれているので違和感なく楽しめました!!物語には可もなく不可もない、まさしくザ・BLです。こういう中堅の、自分の好みの作品が末永く繁栄する市場であり続けてほしい……。

2020年7月21日

読書状況 読み終わった [2020年7月21日]

ふだんからBLを嗜んでいる者なのですが、あまりにも良質なBLが突然フラワーコミックスアルファから飛び出してきたので度肝を抜かれています。日高ショーコ先生が好きな方には、絵柄や話運び、演出が似ているので特におすすめです。ベタ!王道!な設定と展開ではありますが、とても丁寧に描写されているので心から入り込むことができ、良いものはやはりこの世に幾つあっても良いものだ...としみじみと思いました。小学館さんには過去にも『窮鼠』『俎上』をモバフラで連載してコミックス化してくださった恩があるのですが、少女漫画編集のノウハウを駆使して本格的にBLレーベルが始動されたら熱いな...と思います。

読書状況 いま読んでる

マギの大高先生の新連載!まだ1巻で物語が動き出したところなのでストーリー的な面白さはありませんでしたが、この物語を突き動かす核の思想が込められていると思いました。夢を見るもの、自分の夢を知っているものに対して、夢がわからないもの、自分の夢に自信が無いもの、二者の対比を通して、大高先生はわかりやすくは後者に、最終的には両者に応援をおくる物語にするのではないかなと思いました。
また人間体制側の衣服が大陸風であることから、鬼を持ち込み「日の本」の征服を成したのは、大陸の政権なのではないかと想像しました。
武田軍は格好いいし、武蔵たちの出生地が安芸であったりと、これは日本の歴史でこそないものの、モチーフとして日本の戦国時代以降(時代雰囲気的には徳川?)を扱ってくれているのも個人的にすごく楽しいです。こごろうがやばい馬(笑)を乗り回しているのはオーバーテクノロジーなんだろうなと思うとそのあたりのファンタジー要素も楽しみです。

2018年8月27日

読書状況 読み終わった [2018年8月27日]

優しいBLで大人気の紀伊先生の一般誌コミックス一冊目ですが、一にも二にも最高でした。すべてのキャラクターに物語があって、みんな横を向いたり後ろを向いたり立ち止まったりしてしまうけど、やはり前に向かって歩き出すその眩しすぎない明るさが、まさに紀伊先生の心の温かさだと思いました。北海道と東京、過去と現在という舞台を行き来して、全てがつながるオムニバス形式なのもとても楽しめました。何よりも絵柄が、BLではあまり意識出来なかったのですが、女の子の魅せゴマがかなり素敵でした。千代ちゃんというヒロインがいるのですが、彼女の魅力が何よりこの漫画を一本支える背骨のようになっていて、安定感も抜群でした。もっとたくさん刷って、ばんばん展開してほしいです。装丁はもっとシンプルめでもよかったかなともおもうのですが、紀伊先生のごちゃっとしたワクワク感が詰まっていていいなと思いました。英題も全部素敵です。あとがきも少し笑ってしまいました。私もそう思います。笑

読書状況 いま読んでる

正直攻めがつるまるくにながに見えて見えてしょうがなくて最高すぎでした‥すみません‥受けは途中から長谷部に見えてきました‥よこしまな楽しみ方ですみません‥すみません‥。でも最高でした!!とにかくあの〜エロですね!!エロと、やっぱ攻めが格好いいです!!サラリと!!ほんとつるまるくにながの最高の攻めだと思っていただければ間違いはないです。表題作以外にも短編がいくつか!喧嘩もの(ギャグがおもしろい)とちょっとダークな監禁もの(続きはハピエンだそうです)と獣人もので、一冊全部れーいちろうさん(長谷部)とごうけんさん(鶴丸)でもよかったな〜!と思いました!もっと障害物を入れて!!でもあの二人はあそこで終わったからよかったのかもなとも!別CPでも、一冊まるごとタチ食いだともっと売れると思います。自分の好みとはことごとくCPが逆でしたが、それでも読み進めさせる力のすごくある漫画でした!!ギャグのテンポが良い〜!!

2016年10月26日

読書状況 読み終わった [2016年10月26日]

最高に楽しかったです!!!!!ネタバレになってしまうので言えませんが王道嗜好な方なら王道嗜好な方ほど楽しめるCPだと思います!!読み進めるほど引き込まれていきます!!ストーリー漫画とBL漫画の中間くらいに感じました‥ところがエロもガッツリあってすごいです。全編に流れる人情というか、日野せんせいのお人柄というか、温かみが、ハラハラな展開もどこかずっと安心させてくれるので癒されました!悪い人の出てこないお話です!!おじさま×おじさま好きにも最後の小話はおすすめしたい。年取った美人は最高にかわいいです!!メンタルが!!

2016年10月23日

読書状況 読み終わった [2016年10月23日]

二人ともすごくかわいかった〜!!生活感もリアルで‥買えて満足です〜!絵がとってもうまいしオタクあるあるもたのしかったです!不安定さんの背が高くてしっかりさんがちっちゃいのもツボでした!!♡

2016年10月6日

読書状況 読み終わった [2016年10月6日]

里山資本主義の文化版、と冒頭で書かれていたが、途中まではたしかにそんな感じだった!演劇というワードがどうしても自分を惹くなあと(それで『何者』も読んでしまったわけだが)思いながら、いつのまにか大学と高校の接続の問題、これからの教育の問題(文科省の方針、思考力、協働力、コミュニケーション力重視の)にふれていって楽しかった。
それにしても演劇は、たしかにさかんになっていると思う。私でさえ2.5次元のミュージカルを生で!見るような、テレビにもミュージカル界のプリンスがゲストで呼ばれるような、そんなふうに、テレビじゃなく、舞台に人が集まってきているような印象が昨今ある。
著者は最後に「本当に、本当に、大事なことは、たとえば平日の昼間に、どうしても観たい芝居やライブがあれば、職場に申し出て、いつでも気軽に休みが取れるようにすることだ。」それをサボっていると感じずに、なんだそんなことか、俺その仕事やっとくよ、舞台楽しんできな、といいあえる職場を作ることだ、と述べている。
そんな国に日本がなっちゃったらほんとに皆にびっくりされると思うし、まず日本人て職場の人とそんなに仲良くないと思うし、とは思うけれど、そんな国になったら本当にどんなにいいことか、と思う。
演劇のワークショップが小中高校に広まり、さらに総合大学に必ず演劇コースがあり、副専攻で取ることがアドバンテージになるような、そんな社会が来たら面白いなあと思う。とくに大学で演劇ができるなんて羨ましい!!
私は小学校まではお楽しみ会で必ず劇や紙芝居やそれに類似するものをやっていたし、高校の文化祭でもミュージカル(というよりダンス付きの劇)をやるのが3年は定番、みたいなところがあったけれど、それをカリキュラムとしてもっと科学的にやってもらえたらどんなにか糧になっただろうと思う。
地方を面白くして人を呼び寄せよう、関係人口を多くしよう、というやり方は、小豆島や城崎では通用するかもしれないが、私の地元のように本当に何もない住宅地の自治体(つまり日本のほとんどの自治体)はどうするのだろうと思った。獅子舞もないし。ただお祭りのお囃子の伝統だけはあるが、それは街のほうの子たちだけで、何もないところには何もない。相変わらず国道と、ショッピングモールと、畑と田んぼと、家だけがある。

2016年7月27日

読書状況 読み終わった [2016年7月27日]

おもしろかったー!青春だった!やはり、詩の集合体ってかんじだからか、読みやすい!!ハルヒのパロなのかなって感じた。京アニがアニメ化したら成功すると思う〜〜雰囲気にかなり谷川流先生み感じた

2016年4月4日

読書状況 読み終わった [2016年4月4日]

おもしろすぎてやばかった‥本気で何度も笑った‥神だった‥

2016年4月2日

読書状況 読み終わった [2016年4月2日]

黒岩先生天才かよ・・・・・処女ウブ生娘受けが好きなら課題図書ですねこれは・・・・・・曽我部さんが処女だってまあ気付いてるとは思うけどキスもセックスも初めてだってもといさんが知らないままでショックを受ける展開すごい待ってたけど来なかったから来ないのかなこれは‥!!初めての好きな人っていうのもはやく暴露されてほしい‥‥日常しあわせホモとしてはすごい‥セリフとかほんとに受けの萌えさせ所パシッッと決めてくるのが天才だとおもいます黒岩先生‥‥

2016年2月19日

読書状況 読み終わった [2016年2月19日]

おもしろかった。ギャグというか、まあ、ユーモアですな。(笑)かる〜く読める、ああこういうこともまじめに勉強しなきゃな、でもとりあえずは目の前のオダジマさんの文章を楽しんどこうかな、みたいな。内田樹も村上春樹もそうだけど、なぜこの年代のこういう少女趣味(失礼)のオッサンたちがかく文章はおもしろいのだろう。読み始めた頃わたしは19才の子供だったけどいつのまにか30前のババアになってしまった。その間にこれ系の言論はもはやある種懐古的な、勢いの失われたものにはなったと思う。それでもおもしろいからかる〜く読んでしまうのだけど。もうちょっと軽くないものを読んでいるべきだけどこうして自分の居場所を振り返るのも重要かしらとも思う。

2016年3月27日

読書状況 読み終わった [2016年3月27日]

おもしろい!!!!!一章についてはとくに言えることはないが(若者論の振り返りと、若者論は今以降「ない」ということしか言っていないため)、2章では「私たち(の世代)に必要なのは目的ではなく仲間」ということと3章では「大戦にむかって作られた「日本」だが、大戦(敗戦後の敗者復活経済戦含む)が終わって用無しになったら解体してしまった」というのが、ほんとだ!!!と思った。4章以降はまたあとで読むつもり。

読書状況 いま読んでる

高校の『世界史』の授業を想定して講義に出たら、中学の『歴史』ですらなく小学校の『社会』だったくらいのつまらなさだった!このつまらなさは事件ではないだろうか!!?(笑)となり町戦争がやはりおもしろかったよなあ‥と昔日の思いにひたってしまった‥数年ずっと読みかけで止まっている鼓笛隊の襲来も引っ張り出してきた。過去の三崎亜記を読み直すきっかけの本になったが、これからの三崎亜記は読まなくてもいいかなあと思った。びっくりするくらいつまらなかった。びっくりした。(笑)
たぶん、具体性が足らなかったのだと思う。今まで読んだ三崎亜記の作品では随所に面白く感じる仕掛け(文字上のもの、概念の他方向への使用を使った遊び)があり、それを楽しみに読んでいた気がするが、今回何もなかった。本当に何もなかった。いやほんと、これ、小説じゃなくて小学生の作文じゃないか?っていうくらい短いし内容がなかった。これくらいのこと、ふつうに頭のなかで誰でも考えるだろうと思った。誰でも考えることでもいいから、三崎亜記らしく楽しく書いてくれればよかったのに、そういうこともなかった。わりと本気でこの作家の現在が心配になった。

2015年11月20日

読書状況 読み終わった [2015年11月20日]

商業BLで泣くとかほんと5年に一回ありかなきかの体験をさせていただきました〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!ビッチ純情受けが好きな人なら絶対に読むべき‥そうでない人も漫画がうますぎてたのしめると思う〜〜〜

2015年10月4日

読書状況 読み終わった [2015年10月4日]

すごいちょうダイレクトに生理っていうか経血ネタです。どろっと出て行く感じとか匂いとかすごい〜〜なにも直接的にあらわしてないのにこの臨場感はすごいー!レディの口調が古典的なのがまたかわいい‥二人の会話の軽妙と諧謔のテンポがよくてたのしいです。ワルツって感じです。セックスではないけれどけっこうふつうに経血ありきの性行為描写があるので、こういう表現もしていいのか〜21世紀だなあ〜と思った。とても10年代的な漫画でした。

2015年10月4日

読書状況 読み終わった [2015年10月4日]

めっっっっっちゃくちゃよかった漫画を読んで泣いたのは数年ぶりですごく絵もすごくすきだし‥‥‥よかった‥‥‥心から絶賛できる漫画にひさしぶりに出会えました‥‥‥

2015年8月29日

読書状況 読み終わった [2015年8月29日]

いい表紙だった‥!中身はふつう〜!pixivだったら到底ランキング入りはないかなって程度の起承転結とキャラクターだった。でも悪くない!読むのに支障のないキャラクターの人の良さ。こういう中身でも出版されてtivさんに絵を描いてもらって川谷さんにデザインしてもらえるんだから日本てほんとにプロアマのバランスすごいことになってるよな〜!!と思う。キャラクターみんないい子でいい人だったので、読んでて楽しかった!この装丁じゃなかったら1円も出せないレベルの内容(=無料のWeb作品でこれの倍はおもしろいものがザラにある)だけど、プロダクツとしてかわいいから買ってよかったなと思う。手芸の描写も愛を感じてよかった!

2015年8月2日

読書状況 読み終わった [2015年8月2日]

さとむら先生の新刊〜〜〜!!!!(´இωஇ`)うっう‥いま半分くらいですが本当に‥おもしろくて‥さとむら先生もし一般小説?書かれたら一瞬で売れて映像化とかもされそうなのになーーー!!て思いました‥いや映像化はわかんないけどふつうに作家として食っていけるレベルの売れになると思う‥(´இωஇ`)文章がめちゃくちゃ‥普通なのに普通じゃない‥なんなんだこれは‥‥後半読むのたのしみすぎて爆裂ハンターします

読書状況 いま読んでる

ちあき先生の最大公約数ーー!!!とてもとてもよかったです‥眼鏡の子のほうが受けなので注意してください!(わたしは眼鏡の子が受けじゃなかったらこれあんま食えないなでも買ってみようと思って(裏表紙見ろよ!!!!)買ってみたら眼鏡の子が受けでとてもよかった・・・・眼鏡の子かわいかったです・・・)攻めの子がかっこいい描写が一コマだけでてくるんですが(受けの子の回想の中で)、受けの子にはこう見えてんのかよ!!!!死ぬほどかっこいいな!!!?????てびっくり仰天ホモアムステルダムしたのでほんとそのコマを見ていただきたいですスペシャリティ‥‥

2015年5月11日

読書状況 読み終わった [2015年5月11日]

めっっっっっっちゃよかったです・・・・・・絵が・・絵がうまいし・・・・経年の・・・少年が青年になっていくホモで・・・・・やさしいお話すぎだし受けの子の口調がハカセ的な感じですげーーかわいいし攻めの子もすごーーーーいかっこいい・・・・・これは・・・・かなり普遍的な物語なのではないでしょうか・・・・!!!????

2015年5月11日

読書状況 読み終わった [2015年5月11日]

エロ耐性があり、かつ、グロ耐性のある方でないと、こころが傷つくおそれがありますので、お気をつけください。ね。とってもおもしろかったし、穂村さん、若いな!!と思いました。

2015年2月18日

読書状況 読み終わった [2015年2月18日]

あとがきで判明しますが、講演録かよ!!笑
どこにも書いていないから、いったいこの本は何を目的としてどのような文脈で書かれたのだろうか?と、しかしまあ浅田先生の歴史話は楽しいからいいか、とライトに読みながら進んでいったら、最後に書いてありました(笑)。別にいいとは思うのですが、なんとなく自分は(とくにハードカバーの本には)まえがきが欲しい系の人間なのだと思いました。
感想は「浅田先生の小説を全部読みたくなったな」という感じだったのですが、これもご本人が自作のブック・ガイドです!とあとがきで言っておられたので、ほんとにそうだったんだ‥と思いました。笑
個人的には、江戸時代に焦点をあてた、参勤交代や藩や家にまつわるエピソードがおもしろくて好きです。浅田先生の一貫した歴史へのまなざし、姿勢が、とても素敵なので安心して読み進めることができます(新聞広告のアオリ文がまじで煽りになってしまっていてどんな方向性の著作なのかと一瞬心配しました)。
図版も入っていてこの字数なので、新書のほうが売れただろうになぜハードカバーにしてしまったのだろうと不思議です。内容的にも新書向き、というか、ちくまプリマーあたりから出して欲しかったなと思いました。装丁は鈴木成一デザイン室ですが、こういう装丁にしてしまったのも謎でした。とくに今回の内容は中高生でも楽しめるもので、むしろ中高年の方が読むには易しすぎるきらいもあると思うので、もっと若者を意識したデザインにして売り方を固めたほうがよかった。幻冬舎なのでそういった(ある意味教育的な)売り方は期待できませんが、やはり残念です。浅田先生節のライトな歴史論、早く文庫化して多くの方に手にしてもらいたいです。しかし今この時こそ、たしかな日本論、日本史論というもの世間は求めていると思うので、数年後に文庫化しても遅いと思います。
幻冬舎の全てが悪いとは思いませんが、好きな作家でたまにこういうもったいない作り方、売り方をやられると本当に脱力します。

ネタバレ
読書状況 いま読んでる

とても(めちゃくちゃ)いい本でした。ラストのほうでは、桐島、部活やめるってよの高校生たちと社会が対応させられていたりして、対談の結論にもぐっときて、泣いてしまいそうでした。「アメリカ、覇権やめるってよ」には噴き出してしまいました(笑)。
石原千秋さんの『打倒!センター試験国語』で資本主義についてはこちらの本を、とあったので手に取りました。
人類学、人類史的な視点で資本主義(西洋史における近代)が語られていて、かつ、対談はつねに人間への真摯な思いで満ちていて、非常に救われました。私は資本主義のもたらしたものの大半は嫌いで、どうもこのやり方には救いはないのではないかと、昔から懐疑的で、近年の社会状況ではその思いはどんどん強くなっていました。しかし、その資本主義に深く関わる人たち(大澤さんは社会学者ですが)も、資本主義は終わるとはっきり言われていて、そして逃げずにその先をどうするのかということを専門的に考えてくださっていて、すごく勇気が持てました。経済学者の方、エコノミストの方、ぜひこうしたことを考えて、行動に移すのは難しくとも、ともかく考えていってくださればと思いました。もちろん私達市民の一人ひとりも考え、逃げずにぶつかっていかなければならない問題です。猶予はおそらくあと十年ほどということですので、自分も、この十年で、みんながこの後の世界を生きられるような社会作りの下準備を、少なくとも自分のできる範囲ではきちんと終わらせなければならないと感じました。
非正規雇用者をこれだけかかえている日本ですが、非正規雇用の労働者がはたしてどれだけの貧困に実際にさらされているのかということは、それぞれの方にそれぞれの事情と状況があると思うので、全体像としてどうなるかということは私はイメージできません。しかし、正規雇用の若い労働者が、体や命を犠牲にして働いているのを非常に多く目にし、非正規雇用でも正規雇用でも、つらい人はつらい目にあっているのだろうという、全体として若い人の労働に対しては暗い気持ちがあります。
これからの時代(資本主義が終わってから)のシステムは、「自分の命や心を大切にしながら、可能な範囲で一生懸命働く」という生き方を、どうやったら多くの人が実現できるかということに深く関わってくると思います。今の時代は、人々、とくに若い人々が、あまりにも健康を犠牲にして働かされすぎています。
私自身(27才)は現在、非正規雇用で働いていて、疾病者で、嗜好品などはほとんど購入できない状態ですが、しかし、全く絶望感や不安感とは無縁で、幸せに生きさせて頂いています。一番の理由は、本書でも言及されていた「寂しさ」を感じずにすんでいるからだと思います。そして、周りの非正規雇用者たちを見回しても、絶望を感じて貧困のなかで生きている人がいるか、といえば、少なくとも私の周りではそうではありません。大人たちの、非正規雇用=不幸のような図式は、私達の世代には肌感覚としてはそこまで馴染んでいないかな、という印象も持っています。正社員として一生を過ごしたことがないために、非正規雇用で一生を過ごすとそれに比べてどうなるのか、ということが、まだあまりよくわかっていないからかもしれません(出産や育児など、多額の費用が必要となる人生のイベントを経験するのは、今の収入ではものすごく難しいのかもしれません)。しかしともかく、雇用は保証されていなくとも、職場での信頼関係があり、家族や友人との絆を感じられている限り、人はそこまで「不幸」になることは、できないのではないかと感じます。
しかし、私自身が今のように幸せな状態で社会に参加することができるようになるまでには、資本主義社会の生んだ様々な構造によって奪われた沢山のものと、それを取り返すためのあまりにも長い戦いの時間がありました。親世代と比...

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2015年2月7日

読書状況 読み終わった [2015年2月7日]
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