映像の修辞学 (ちくま学芸文庫)

  • 筑摩書房 (2005年9月7日発売)
3.30
  • (6)
  • (13)
  • (49)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 450
感想 : 12
3

言語的メッセージの機能
①投錨 シニフィエの揺れ動く鎖を固定するための技術。一つの意味へと読み手を遠隔操作する
②中継 漫画のセリフ。パロールとイメージは補完的関係にある。パロールはイメージと同じ資格でより一般的なサンタグム(連辞)の部分となっていて、メッセージの統一は物語、逸話、説話といったより高次のレベルでなされる → 映画では、セリフは単なる解明の機能を持つのではなく、連続したメッセージの中にイメージにはない意味を配置することによって行為を実際に前に進める
ラング(言語)ーパロール(個人の発話)
性急な読み取りを運命づけられている漫画においては、説話は主としてパロールに託されていて、イメージの方はパラディグムに属する属性的情報(たとえば人物のステレオタイプ的状態)をまとめる。すなわち、急いでいる読み手が、ここではより骨の折れないシステムであるメッセージに託されている言語的記述のもつ退屈さを免れるように、高くつくメッセージと散漫なメッセージとを一致させるのである
テクストとは、イメージに対する創造者の視線の法律

外示的イメージ

指示義ー共示義


読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2009年8月26日
本棚登録日 : 2009年8月26日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする