妻ちひろの素顔 (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社 (2000年3月16日発売)
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本棚登録 : 18
感想 : 5
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ちひろさんの夫、松本善明さんが生前のちひろさんについて記した「証言」。
で、ありながら、とてもピュアなラブストーリーのような印象を受ける。それは、感動の涙が出るほど、純粋で真っ直ぐで、清らかだ。
ふたりの心が寄り添っている。
ふたりだけの結婚式の話が、とても素敵。
これまでは、彼女の絵でしかちひろさんを知らなかったので、今回、この本を読んでみて、はじめて知ったことに、たくさんの新鮮な驚きを受けた。
松本さんが、ちひろさんと交わして持っていたお互いの写真など、27歳の共産党員とは思えない、初々しい女学生らしい愛らしさに満ちている。

「人を愛したのだから、半年で別れることになってもすばらしいことだ」
「人を愛したのだから結果がどうなろうとよい」
という、お互い依存していないのに尊重しあっていて、おかしな執着がないところが、なかなかできることではないと思う。
信じるものと、愛するものがあるということは、大きな強みになるのだな。
とにかく、めげない人、という印象。
お子さんを長野の実家に預けることになたとき、またおっぱいがあげれるように近所でおっぱい不足の子を探してあげていたエピソードとか(そしてその子が三宅裕司さん)。

「水仙のある母子像」という絵が好きです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2012年1月1日
読了日 : 2012年1月1日
本棚登録日 : 2012年1月1日

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