全体主義やナティズムを読んでいくなかで、ドイツ的なものに対して、ちょっと恐ろしいものを感じことがあるのだが、その中和剤?として、ここ数ヶ月、ちょこちょこと読んで、なんとか3巻を読了した。
第2次世界大戦後、ドイツでも、ゲーテがちょっとリバイバルしたらしくて、ドイツ文化の全体がナチズムのダークサイドに流れ込んでいるわけではなく、ドイツ文化にも健康的、ポジティヴな側面があるのだと自ら納得したかったのかもしれない。これは、わたしの気持ちの動きと同じだな。
さて、この「対話」は、かなり昔、読んだことがあったのだが、今回、読み直して、読んだ内容をほとんど覚えていないことに気づいた。
でも、こんな調子だったな〜というのは、なんとなく残っていて、最初に読んだときとあまり変わらない読後感です。
ゲーテ晩年の対話を記録したこの本は、年齢とともに深みがわかってくると勝手に思っていたのだが、あんまり変わらない印象なのは、自分が人間として、あまり成長していない証拠のようで、なんだか微妙。
もうちょっと修行が必要なのかな?
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年8月27日
- 読了日 : 2021年8月27日
- 本棚登録日 : 2021年8月27日
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