美の歴史

  • 東洋書林 (2005年11月10日発売)
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10年以上昔に買ったのだが、パラパラと絵を眺めるだけで、文章は読んでいなかったのだが、遅ればせながら、文章を読みながら、絵を眺めてみる。

古代ギリシャ・ローマ(一部それより古いのもある)から、中世、ルネサンス、ロマン、印象派、現代美術、ますプロダク商品やメディアに至る「美」の歴史。

思ったより、真っ当な美術史の教科書みたいな感じかな???

著者は、「美」という概念が時代とともに変化し、相対的なものでしかない。今の時代において、美の基準はなく、「完全なるシンクレティズム(諸説混合主義」)に降伏するしかない」ということ。

と言っても、これはやっぱ西洋(特に西欧)の美の歴史ですね。確かに美の概念は変わるのだけど、日本人的には、ある種の共通性もある気がしてしまう。

これを世界レベルでやったら、より美の概念の相対化が進むのか、なんかよりダイナミックな何かが出てくるのか。

もちろん、それをエーコに求めても仕方ないのだが。。。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年4月7日
読了日 : 2018年4月7日
本棚登録日 : 2018年4月7日

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