光圀伝

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本棚登録 : 2993
レビュー : 536
著者 :
マリモさん 時代物 時代ファンタジー   読み終わった 

半年待ってようやく手元にきたこちらの本。
でも、黄門様ごめんなさい。
夏バテで読書意欲わかず、分厚すぎるこの本を開かず返却するところでした。
読みだしたら面白くて、さすが評判の光圀伝。
しかし猛暑のこの夏にこれ読むと、暑さに拍車がかかったかも(笑)
光圀公、暑苦しいくらいに義の漢でした。
その迫力に終始圧倒されました。

「これは大義か?」
「大義だ」
父の要求に応えようと必死だった幼少期。
そして兄を差し置いて世子となった自分は不義なのではないかと思い悩み、悪友達と放蕩し、一方では詩で天下をとると詩作と学問に溺れる青年期。
理解しあえる友と、柔らかな心をもつ最愛の妻を得て、落ち着く場所を見つけ、大義のために動き出し、いよいよこれからというとき。
不条理に襲う病で大切な人を次々に亡くし、失意のどん底に落とされる。
それでも師を得て、歴史書の編纂をし、理想とする国造りをしながら、自分亡きあとのことを託せる次世代を育てる壮年期。
そして序盤につながる、ずっと育ててきた者を自らの手にかけるまでのいきさつ…。

今よりもずっと死が身近にあったこの時代、自分亡き後のことはずっと真摯に考えざるを得なかったのだろう。
あの「黄門様」は、艱難辛苦を経た後の、本当に最後のひと時だったのだな。
穏やかでいつも光圀を見守ってくれている兄、京都から嫁いできた天真爛漫で包容力ある泰姫、遠慮のない意見をぶつけ合える無二の友・読耕斎。周りの人もそれぞれがいい。
何よりもやはり、光圀公の破天荒で、そして真っ直ぐ芯の通った骨太な生き様が魅力的だった。

レビュー投稿日
2013年8月18日
読了日
2013年8月9日
本棚登録日
2013年8月5日
16
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