ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)

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本棚登録 : 12686
レビュー : 1483
著者 :
マリモさん ミステリー   読み終わった 

安定の面白さだ!
今回は、柱となる話が3本だけなのだけど、どれも「読んでみたい!!」と思えるような本ばかりでした。
主人公はいつもの大輔くんだけど、栞子さんのインパクトがいつも以上に強かったように思う。本に関わることになると、栞子さんは時に残酷な名探偵にもなる。

「たんぽぽ娘」
この本はとっても気になった。
『おとといは兎を見たわ。きのうは鹿、今日はあなた』
新しい登場人物、ヒトリ書房のおじいさんは一癖もふた癖もありそうな人物。
これからも絡んできそうだな。

「タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの」
両親、特に母親との確執を抱えたしのぶさんに、昔読んだ絵本探しを依頼される。
意外な事実に私もびっくり!えー、もとはタヌキみたいだったんだ(笑)
素直になれない母と娘の葛藤。話の本筋の方にはじーんとしました。

「春と修羅」
宮澤賢治は小学校の教科書には必ず名前があるような作家(詩人)さんなのに、生前に出せた本が「春と修羅」,「注文の多い料理店」だけだなんてね。
それも自費出版に近い形で、ほとんど売れずに一部は自分で引き受け、その本に自分で推敲を重ねた…。
とても興味をひかれる話だった。
栞子さんは容赦なかったけど、私は亡くなったおじいさんもひどいなという気持ちになった。

古今東西、隠れた名作も、作品や作家の知られざる逸話も、本当にたくさんあるんだな。
絶版になっても改訂されても、古書は思い出や秘密を閉じ込めて人から人へと渡り続ける。古書がつなぐ人の絆。

レビュー投稿日
2012年11月6日
読了日
2012年11月5日
本棚登録日
2012年11月5日
6
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『ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)』のレビューへのコメント

kwosaさん (2015年1月24日)

マリモさん!

ご無沙汰しています。

「ビブリア古書堂の事件手帖」レビューコンテスト大賞受賞おめでとうございます!!

ブクログのお仲間が大賞受賞というのがうれしくて、おもわずコメントしてしまいました。
最近は読書量も減りブクログレビューも滞りがちですが、これを機に少しずつ本を読みたいと思っています。
これからもよろしくお願いします。

マリモさん (2015年1月26日)

kwosaさん
お久しぶりです、そしてコメントをありがとうございます!
kwosaさんのコメントで、何やらすごい賞をいただいたことを知りました!(ブクログから受賞のメールも来ていたのに、見落としていて…)
作者さんご本人に、私の拙いレビューを見ていただいたことだけでも光栄なのに、そんな賞まで!もう何とお礼を申してよいのやら…。嬉し恥ずかしです。
きっと、花まるを下さったブクログ仲間さんたちのお陰で、目に留めていただけたのかなと思うので、皆さんに感謝しています。

最近は忙しすぎて、一時は月20冊くらい読んでいたのが、月1冊とか2冊とか…しかもレビューも書けなくて、ブクログとも遠ざかってしまっていました。
これを機に、時間を見つけて、また本の世界を楽しんでいきたいなと思います。
kwosaさんありがとうございます。

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