ステップファザー・ステップ (講談社文庫)

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本棚登録 : 7476
レビュー : 909
著者 :
マリモさん ミステリー   読み終わった 

盗みに入ろうとして天災に遭い(これぞ天罰?)、隣の家に落っこちて倒れているところを助けられた泥棒の男。
中学生の双子「哲」と「直」は、通報しないかわりに「お父さんになってほしい」と頼む。
二人の両親は、それぞれ愛人と駆け落ちしてしまい、二人きりで家に住んでいるというのだ。
当初は弱みを握られてしぶしぶ、だった泥棒だが、徐々に双子と情を通わせていくようになる。

宮部みゆきには珍しいのでは?こんなにあっけらかんとしたコメディタッチのミステリー。
「ブレイブストーリー」や「英雄の書」みたいな子どもを主人公にしたファンタジーを書きながらもご都合主義には走らず、重い現実を主人公に背負わせ、なんだか暗さを残してしまったり、ミステリーで超能力者を登場させながらも「ほんとにあるかも」というリアリティあるストーリーに仕立てるのが宮部みゆきなんだ。
と勝手に思っていたんだけど、この本はファンタジーでもなければ超能力者が登場するわけでもないのに、「いやいや、そりゃないでしょ!!(笑)」と笑いとばせるような明るさがありました。
20年前くらいに書かれた本なので、ワープロやら留守電やら、ちょっと時代を感じるところはあったり、そこも面白い(笑)

表紙を見て、「知ってるこの絵…」としばし考え、あ、荒川弘だー!とわかったときはちょっとうれしかった。
脳内イメージはずっとこの絵のまんまで読み終えた。
そのうちこの登場人物で長編を、という構想を持っておられたようですが、今に至るまで続編がないようで残念。話の中で出てくる推理の方がしっくりくるような、現実味のない双子の家族設定に、何か裏があるのかなぁ、と気になるのだけど。

レビュー投稿日
2012年11月14日
読了日
2012年11月14日
本棚登録日
2012年11月14日
3
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『ステップファザー・ステップ (講談社文庫)』のレビューへのコメント

まろんさん (2012年11月15日)

宮部さん初期の作品ですよね。
かなり前に読んだのですが、大好きです♪

ブツブツ言いながらも面倒見がよくて、
双子が可愛くてたまらなくなっていく泥棒さんが素敵で(*'-')フフ♪
双子も、大人びて冷めているかと思うと、急にほろりとするような発言をしたりして
人のいい泥棒さんならずとも、そばにいてあげたくなっちゃうかも、と思ってしまいますよね(笑)

中学生の、大人でも子どもでもない微妙な感じがとてもよかったので
ドラマ化された時、双子が小学生になっていることに愕然とした私でした。

マリモさん (2012年11月15日)

まろんさんこんにちはー!

これは初期ですねー、宮部さんって、読んでも読んでも「まだ読んでないのがある・・・!」っていう作家さんです(笑)。あと東野さんも。
双子が可愛いですよね。テンパって、自分が直なのか哲なのかわからなくて確認を求めてくるシーンが何か好きでした。

私はドラマ見てないんですが、確かに小学生設定は幼すぎる気がしちゃいます。
ちょうどいい歳の双子の子役が見つからなかったという大人の事情?があったのかもですね。

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