夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

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レビュー : 2059
著者 :
マリモさん ホラー   読み終わった 

今更読んだ、乙一さんのデビュー作。
若干16歳で!というのは知っていたけれど、読んでみると改めてすごいなぁと思う。
文章はこなれていないかもしれないけれど、乙一さんの世界観の原点があり。
(淡々と紡がれる、ぞわっと不思議に気色悪い世界観…)

表題作の「夏と花火と私の死体」
幼馴染の兄への恋心を打ち明け、幼馴染に木から突き落とされて死んだ「私」。
その死体をばれないように兄と妹が奔走する姿を、死んだ「私」の視点で見る。
怯える妹と、冷静かつ大胆な行動に出る兄。
二人の隠ぺい計画は、大人にばれずに完遂されてしまうのか…。

乙一さんの物語は勧善懲悪ではない。
妙な余韻と妙な救いを残し、静かに幕を閉じる。
こんな客観的で冷静な目を、16歳の少年が持っていたのかと思うと、
なんか話とは別に、それもそれでぞくっとするものがある。

レビュー投稿日
2013年7月17日
読了日
2013年7月17日
本棚登録日
2013年7月17日
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