丕緒の鳥 (ひしょのとり) 十二国記 5 (新潮文庫)

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本棚登録 : 5775
レビュー : 729
著者 :
制作 : 山田 章博 
マリモさん 異世界系ファンタジー   読み終わった 

さすが小野不由美…
十二国記を読むの久しぶりだし、わかるかなぁと思ったけれど、あっという間にひき込まれた。
完全なるファンタジーの異世界なのに、創作とは思えないほど細部まで作りこんである世界観の見事さったら。

これまでの長編で築かれてきた世界の奥行をさらに広げる4つの物語。
王も麒麟もない、雲の下の人々が今回の主役だ。
「丕緒の鳥」
「落照の獄」
「青条の蘭」
「風信」
傾きかけた国、王がなく荒廃が進む国で、自らの力ではなすすべもない世の流れに翻弄され、苦悩しながら己の務めを果たし、懸命に日常を営む。

一番好きだったのは、「青条の蘭」。
山毛欅(ぶな)を石化させる奇病が徐々に山に蔓延しだす。
当初は事態を軽くみていたものの、次第にそれが大災厄の始まりであると気付き、奇病を食い止めるべく奔走する末席の官吏。
天は対抗する何かを与えてくれているはずだ…
何の手がかりもないまま、暗中模索する長い年月の間に、次々と木は倒れ、山も里も荒廃していく。
苦難の末にたどり着いた最後の希望を王に届けるべく吹雪の中をひたすら進む。
標仲が倒れた後、希望は人から人へ、王のもとへ…。

これはどこの国なんだろう?と思って読んだけれど、最後まで国の名前は出ず。
でももう一度よくみていたら、隣の国がわかり、あぁっ、つまりあの国のことなのね、と合点がいってどきどきした。

レビュー投稿日
2014年2月12日
読了日
2014年1月24日
本棚登録日
2014年1月24日
6
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