暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)

3.80
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本棚登録 : 13747
レビュー : 1791
著者 :
マリモさん 恋愛 コメディ   読み終わった 

夢に出てきちゃいそうなこの表紙!
絶対怖い、絶対怖い、絶対怖い・・・!

とぶるぶるしながらも、好奇心に負けて読み始めた。
でも全然ホラーじゃなかった、むしろすごくハートウォーミングな。。。

視力をなくし、父と住んだ思い出の古い家で、ひとり静かに暮らすミチル。
職場の人間関係で悩むアキヒロ。
駅で起きた殺人事件で、犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家にこっそり逃げ込み、息を潜めて居間の隅にうずくまる。
ミチルは他人の気配に気づき、不安にかられるが、刺激しないようにいつも通りに生活を続ける。
しかしある出来事をきっかけに、ミチルが知っていることをアキヒロは知り、二人は奇妙な同居生活を始める。

奇想天外な設定。
でも、乙一さんは、こういう「目に見えない」存在との共存を書くのが本当にうまい。
ミチルの家の、不思議と静かでやわらかい空気が伝わってきて、私もその空気の中にとけこむように、自然と物語に入っていけた。
孤独な二人が、言葉を介さず、視線も合わさず、接触することないように慎重に生活しながら、空気だけを共有して見えない糸によって魅かれあう。
カズエに謝りに行こうとするも、玄関で足がすくんで寒さに震えているミチルに、初めてアキヒロが触れるシーンが好きだ。

読み終わって改めて表紙を見て思う。
もっと可愛くていいのに(笑)

レビュー投稿日
2012年11月18日
読了日
2012年11月18日
本棚登録日
2012年11月18日
5
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『暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)』のレビューへのコメント

まろんさん (2012年11月18日)

マリモさん、こんにちは♪

私これ、映画で観ました!
娘と並んで、手に汗にぎって、息をひそめて見入ってしまったので
映画が終わったときには酸欠気味で、ふたりでハアハア言っていたのを思い出します(笑)

展開はハラハラドキドキだけれど、全体としては心あたたまる素敵なラブストーリーなので
マリモさんが書かれているように、この表紙はあんまりな気がしますね。
このレビューを読んで、原作も読みたくなってしまいました。

マリモさん (2012年11月18日)

まろんさんこんにちは!

映画ご覧になったんですねー。私も見たいです!今度DVD借りてみます~。
映像化すると緊張感が出るでしょうね。だいぶどきどきしちゃいそうです。
原作は、最初からアキヒロ悪い奴じゃないなと思ったので、「殺人犯と同居」という怖さはなく、何だか切なくてどきどきでしたよ。
黒かと思ったら白の方の乙一さんだったので、安心して読んでください♪(笑)
まろんさんのお勧めの、中田さん名義のものも読んでみたい今日この頃です。

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