トラム、光をまき散らしながら (teens’best selections)

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本棚登録 : 55
レビュー : 13
著者 :
マリモさん 青春 学生時代   読み終わった 

久々に、名木田さんの児童書を。

亡くなった双子の姉マリアンナの名前を背負うマリアンナエリ、中学2年生。
母親のタエコは子供のようによく泣き、支えるのはマリアンナエリの方。幼いころから、奇妙な名前に強いコンプレックスを感じて友達を作ることができず、いつもひとりだった。
ある夜トラムに乗っていたとき、マリアンナと呼ばれる少女と出会う。初めて悩みを打ち明け、心を通わせることのできた友達。胸を躍らせるマリアンナエリだったが…。

タエコは全く母親になりきれていない母親なんだけれど、大人になった今は、子供のころに思っていたほど、大人というのは大人ではないということはよくわかり、タエコの子供のようなまっすぐさがいいなとも思う。
とはいえ、子供だって1人の独立した存在なんだから、そして一生使い続けるものなんだから、自分の思いを込めるだけではなくて、せめて1人分の名前にしてほしかったよね。
マリアンナエリが、名前でこんなに延々と悩み続けていること、タエコには伝わっていないことがもどかしくもありつつ、タエコの純粋すぎる期待と想いを跳ねつけられない気持ちもわかって、いつもながらにその葛藤が胸に迫ってくるのでした。

最後はようやく見えてきた未来への温かな光に向けて、マリアンナエリとマリアンナが笑顔でかけていくさまが見えるようで、とても爽やかでした。

レビュー投稿日
2013年1月7日
読了日
2013年1月6日
本棚登録日
2013年1月7日
4
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ひよりんさん (2019年12月8日)

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