愛は束縛 (新潮文庫 サ 2-24)

  • 新潮社 (1994年10月1日発売)
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本棚登録 : 297
感想 : 26

ああ,フランス!て感じの本だった
激しくて,でも茫漠としたものがあり華やかで悲しい。

ローランスは愛ではなく「最悪な情熱」でもって自分に執着したのだと思いついたヴァンサンのモノローグはすごい。
悲劇さえも悪ふざけ。

ローランスの不器用さが切ない。
最後の,プライドも何もかも捨てた叫びはどうしようもない雨。

一瞬,希望が見えた中での突然の終わり。
二人がお互いへの愛情をほんとに理解していたのは結婚まえだけだったのかも。

とりあえず邦題が違和感。
ネタばれにも近いし,束縛とはまた違うニュアンスな気がする。
内容はよかったから題名も頑張ってフランスの洒脱な雰囲気をだしてほしかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年9月16日
読了日 : 2013年9月16日
本棚登録日 : 2013年9月16日

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