異邦人 (新潮文庫)

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本棚登録 : 8464
レビュー : 1064
著者 :
制作 : 窪田 啓作 
シャムさん    読み終わった 

私のは平成二年の九十刷で、
表紙も違うけど中身は一緒なんだろうな。

20年以上ぶりの再読。
多分読んだのは10代の頃で当時はよく解らなかったし、
深く考えませんでしたが、
タイトルの「異邦人」、これはマイノリティと置き変えてもいいのかも。
周りとの価値観の違い。人と違う振る舞い。
だからと言って誰かに迷惑をかけたりすることもなく、
感情に乏しいが真面目でむしろいいやつであろう主人公のムルソー。

ムルソーは決して言い訳をせず偏見も持たない。
自分には理解できない事を押し付けてくる者がいても、
理解できないまま淡々と受け入れそれを認めようする。
そのためにムルソーは結果的に死刑になってしまうのだけど、
彼のような人物をわりと好ましく思う人は少なくないのでは?

よそのレヴューで
>ムルソーは行為に対して罰を受けたのではなく、
その人間性によって罰を受けた。
その意味ではムルソーは無実だったとも言える。
したがって『異邦人』は間違いなく不条理小説である。
この作品の肝は罪が正当に裁かれなかったことにあると考える。

こう書いている方がいましたが、
まさにこれなんじゃないでしょうか。

レビュー投稿日
2016年2月8日
読了日
2016年2月8日
本棚登録日
2016年2月8日
4
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