儀式の描写、「名前」「影」「性」のテーマなど、人類学、心理学的な関心からファンタジーの領域へアプローチした作品、と言えると思う。立派な邦訳もあるが、図書館で借りて読んでしまって手元になかったので、原書で再読。読書なら、ゲドの過ごす時間をゆっくり実感できるのが良い(『ゲド、戦いのはじまり』というテレビ作品は、ほとんど原作に対する冒涜)。テナーとテルーを始め、総じて女性キャラクターのほうに、活き活きとした魅力を感じた(ジブリ版は観ていないけど、宣伝で見かけたテルーはかわいらし過ぎでは?)。
読書状況:未設定
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2006年9月6日
- 本棚登録日 : 2006年9月6日
みんなの感想をみる