美作(岡山県)の農民で藩医だった家から江戸の旗本200俵の武家に嫁いだ満喜の実家への手紙から当時の下層武家の事情をまとめた一冊。幕末の頃の下層武家のやりくりや当時の物価、世相なとが読み解かれています。34歳で2児の子連れで、旗本の家に入り、さらに1男1女をもうけ、借財のやりくりや、一度も里帰りができずに、遠くに居る両親を思う心、子供たちを育てて行く日常が描かれています。息子の縁談で相手を見に行き不細工だから断った話しや、貧しいのにもかかわらず武家の対面で、瓦葺きの家を建てたり、高価な松を玄関先い植えたりという実情が面白い。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
江戸文化
- 感想投稿日 : 2012年8月19日
- 読了日 : 2012年8月19日
- 本棚登録日 : 2012年8月19日
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