杉の柩 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

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 婚約中のロディーとエリノアの前に、現れたメアリイ。メアリイの美しさにロディーは心奪われてしまう。婚約解消され、エリノアは、メアリイに憎悪を募らせる。ある日メアリイはエリノアの作った料理を食べた後、亡くなる。この事件の前、モルヒネの紛失騒ぎがあり、エリノアの叔母で病身の未亡人ローラ・ウエルマンも謎の死を遂げた。

 裁判が開かれることになり、彼女の無実を信じるロード医師は、ポアロに、調査を依頼。無実を証明しようとしても、どうも、エリノアの黒に結びついてしまう。しかも、相続上の問題も絡んで。看護婦ホプキンズは証人として証言した時も、エリノアに罪をなすりつけたが、誰でも持ち出せる場所に置くってどんな杜撰な管理してたんですかと、逆に叱責されてるのが、胸がすく思いだった。看護婦同士で、他人の個人的な秘密暴露するとか、いけ好かない医療従事者って、よくある話だわ。しかも、悪びれなく意見できる人だし、ポアロさえも騙されかけたって…しかも、お尋ね者だったとは。

 結局のところ、犯人がエリノアあるいはメアリイを、一方または同時に亡き者にしようと、物色していたら、サンドイッチ作ったから食べましょって。それこそ、カモがネギ背負って現れたのだから。でも、エリノアが、水しか飲まなくて、良かった。
 
 余談だけど、 極端に不利な状況とかでなくても、自信がないと発言する時、つい伏し目がちになりそうでも、エリノアがロード医師の方を向いて証言したように、自分の話を聞いてくれそうな人を、見つめ呼びかけるように話すだけで、自信がみなぎってくるってのは、本当なのかもしれない。自分も話せる人が欲しいものだと思った。
 
2017.12.22読了

レビュー投稿日
2018年1月3日
読了日
2017年12月22日
本棚登録日
2017年12月14日
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