2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫 SF ク 1-19)

  • 早川書房 (1993年2月1日発売)
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少し前、IMAXシアターで4Kデジタル復元の「2001年宇宙の旅」を観てきた(70mmプリント上映は行けなかった)この映画はこれまで家で何度も観てきたけれど、巨大サイズで観てなんぼの作品なんだなぁとつくづく思い知らされた。で、小説の方は未読だったので、この機に読んでみることにした。結論から言うと、これまで読まずにいたのは随分ともったいなかった。

映画は作品として完成されているけど、良くも悪くも不親切である。一方の小説もまた作品として完成されていた。映像がない分、逐一説明が入る。HALにはHALの事情というものがあった(映画の淡々としたHALに慣れすぎていたせいかHALがいきなりタメ口でびっくりしたのだけど、今にして思えばあえてフレンドリーな口調に訳していたのかも?)終わり方もかっこよすぎた。解説本を読みあさるマニアでもないので、訳者の後書きも面白かった。

こうしてみると、小説と映画、ことさら切り離して考えることもない、本で、映像で、二度楽しめる希有で贅沢な作品だと思う。小説を読むなら先に映画を観てからの方ががいいらしいけど、その逆だとやっぱりちょっとがっかりしちゃうのかな。

2001: A Space Odyssey (1968年)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: フィクション
感想投稿日 : 2019年3月4日
読了日 : 2019年3月4日
本棚登録日 : 2019年3月4日

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