かの有名な蟹工船読みました。
・・・ただし、漫画ですw
舞台は昭和初期。植民地支配における資本主義の侵入というフレーズがでてくるんですが、ハッキリ言って何が言いたいのかよくわかりませんでしたw
これは資本主義という単語をもう一度再確認する必要があると思い調べると「社会に貨幣を投下し、投下された貨幣が社会を運動してより大きな貨幣となって回収される場合・・・」
なるほど・・・・ふむふむ、よくわかりませんw
「カール・マルクスは著書『資本論』の中で「生産手段が少数の資本家に集中し、一方で自分の労働力を売るしか生活手段がない多数の労働者が存在する生産様式」として「資本主義」と定義した」
つまり、植民地支配下においては労働者に労働力に見合う対価が支払われていない状況で、それなりの対価が払われるようになった状況を資本主義と定義しているということなのでしょうか。
これなら、漫画の内容と“植民地支配における資本主義の侵入”というフレーズの辻褄があいますね。
漫画の中では、船などの道具より人の命というのは安く、そこでは人の命は最も安いものとして書かれていました。実際、人の価値を値段という指標にした場合どの程度のものかはわかりません。
一昔前に「あなたの値段を測定します」っていうサイトが流行ったような覚えはありますけどねw
現在“人の命はなによりも尊いもの”というのが日本においての共通の価値観だと思いますが、世界に目を向ければこのような価値観をもっている国というのはごく少数の先進国と呼ばれる国のみで、多くの国ではまだまだ人の命は軽く扱われていることを考えると人の命、人の人生ってなんだろうなと思ってしまいました。
ストライキなどを通して現在の日本では労働力に対してそれなりの価値が支払われるようになりましたが、これからの日本がもし海外諸国との競争の中で負け続け、会社などが労働力に対する賃金を払う体力がなくなってきた場合どうなるのか不安になりました。
会社が無理をして賃金を労働者に払い続け会社がつぶれるか、または労働者が植民地支配のような扱いを受けるのか、気になるところです。
社会の仕組みと現在の社会制度がなりったった歴史について知識がまだまだ少くわからないことだらけですが、少しずつ勉強していきたいと思います。
- 感想投稿日 : 2012年2月11日
- 読了日 : 2012年2月11日
- 本棚登録日 : 2012年2月11日
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