めぇーさん アンソロジー   読み終わった 

カレーライスというテーマひとつで
これだけの数のエッセイが存在するという事実がすごい。
しかも書き下ろしたわけではないという辺りがもう。

年代も幅広くて、恐らくいちばん古いものは大正時代に遡る。
戦前から高度経済成長期くらいまでのカレーライスを語るとき
大抵『カレーライスとライスカレーの違い』について言及していて
その定義がその人それぞれに違うところが面白かった。
そして、ライスカレーなるものは
『メリケン粉(或いはうどん粉)でとろみをつけてあり、あまり辛くない』
という共通点があるのがまた興味深かった。
時代が下ると、外食の本格カレーについて語られるものと
家で自分で作るカレーについて語られるものとに綺麗に分かれる。
どの時代の話でも、カレーライスと密接に結びついている思い出を
ひとりひとつは持っているというのが発見だったし、すごいと思った。

カレーライスに纏わる遠い記憶を語る体裁のものが多い中、
自作カレーのレシピとエピソードを絡めて描いていた阿川佐和子さん、
カレー屋の店主との因縁めいた関わりを描いたよしもとばななさん、
レトルトカレーの食べ比べを論文のように書いていた吉本隆明さん、
このお3方のエッセイが印象に残った。

黄色い紙に印刷されているのがまたカレーライスっぽくて
こだわってるんだなーと妙に感心した。
最初は紙が日焼けしちゃってるんじゃないかと心配したけど。

レビュー投稿日
2013年5月7日
読了日
2013年5月6日
本棚登録日
2013年5月7日
4
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