ライジング・サン (ハヤカワ文庫 NV ク 10-11)

  • 早川書房 (1993年10月1日発売)
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本棚登録 : 84
感想 : 9
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もう何度も書いたけど、私はクライトンのファンである。SFモノは当然として、医療モノやサスペンス調のもの、インナートラベルズも好きだ。
このライジングサンは、バブル景気の頃、日米経済摩擦と言われた頃の米国での日本企業の振る舞いの話でもある。
実は本書を読んだのは初めてだけれども、映画のビデオは一部観たことがあった。それは会社の英語研修の「Cross Cultural Comunications(CCC)」クラスで観たのだった。残念ながら、ほんの一部分で、それもあまり面白いシーンではなかった。
でもこの本を読んで、如何にクライトンが日本と日本人について、当時理解が深かったのかよくわかった気がした。当時、内容が日本バッシングとか話題になっていたが、日本に対する悪意は全く感じられない。
CCCで相互の違いを正しく認識する題材として、日本人にも、米国人にも役に立つ内容だと思う。
さらにあれから20年が過ぎ、今や日本は当時の米国のような落ちぶれぶりなのかもしれない。復活のためには、AppleやGoogleに学ぶべきなのか、それとも中国に学ぶべきなのか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年7月29日
読了日 : 2014年7月29日
本棚登録日 : 2014年7月13日

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