平安時代の大饗にはじまり、本膳、精進、懐石、おばんざいにいたるまで、料理だけではなく、背景となる文化・風習・配膳・器までを広範囲に日本料理を語る一冊。
日本に限った場合でも料理は多岐にわたるため、本書では京都の料理文化を軸に限られた範囲で言及しています。
それでも、様式の成り立ちやその時代背景、当時の風俗に触れることで、我々日本人の食文化のルーツに触れることが楽しく、現代の日本料理の意味をあらためて考え・楽しむ機会を頂ける一冊です。
私自身が料理について詳しい知識・知見を持っている訳ではないので、本書は日本料理(調理、ではない)の基本の基本を知る上で有益な一冊となりました。
一方で扱うテーマが広いため、一つ一つの話題については素人の私が見ても「内容が浅い」と感じました。
基本的な知識・教養に欠けている私には、とてもありがたい一冊でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
51:食文化
- 感想投稿日 : 2013年2月23日
- 読了日 : 2013年2月23日
- 本棚登録日 : 2010年5月22日
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