世界を標的化するイスラム過激派 「アラブの春」で増幅した脅威 (角川oneテーマ21)

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  • KADOKAWA/角川書店 (2013年12月13日発売)
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■イスラム世界

A.イスラム主義の運動は、イスラム教の中心命題である「正義」「平等」に立ち返り、貧富の格差、政治腐敗などの矛盾を改善しようという運動だ。その中で、暴力によってその理想を達成しようとするのが、「イスラム過激派」である。

B.2013 年1 月、アルジェリアのガス・プラントで日本企業関係者がイスラム武装集団の人質となる事件が起こった。この事件の背景には、フランスによるアフリカ北部への軍事介入や長期にわたる同国の植民地支配に対する反発がある。

C.「アラブの春」以降、イスラム過激派の関心は、欧米よりイスラム世界内部の敵に向かいつつある。イスラムでは、対外的な戦争を「ジハード」、イスラム世界の宗派対立を「フィトナ」と呼ぶが、彼らはフィトナの闘争を強化している。

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感想投稿日 : 2014年5月6日
読了日 : 2014年4月1日
本棚登録日 : 2013年11月30日

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