言える化 ー「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密

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  • 潮出版社 (2013年10月5日発売)
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■言える化

A.赤城乳業では、社員が若いうちから大きな責任を与え、任せる。そして口出しせず、本人が支援を求めたら助ける。放置しながら、温かく見守る。これが、赤城乳業流の人づくりである。

B.赤城乳業では、「人は少ないくらいがちょうどよい」という社長の信念の下、頭数で勝負するのではなく、1 人1 人の能力を高め、フルに発揮させる。ムダな贅肉をつけることなく、筋肉質な組織を保っていることが、同社の強みの1 つである。

C.赤城乳業では、場の設営に加え、「言える化」を加速するための4 つの「仕組み」を構築している。
①失敗にめげない評価の仕組み:挑戦して失敗しても、それが人事考課に影響を与えない評価制度にしている。
②部下が上司を評価する仕組み:部下による上司評価の仕組みがある。これが上司に緊張感を与え、上司はより積極的に部下を育て、支援するように動く。
③「学習する組織」へ脱皮する仕組み:全国から全営業マンを集めて、マーケティングの研修を実施したり、同期入社のメンバーが絆を再確認する場を設けたりしている。
④帰属意識を高める仕組み:社員旅行などを行い、帰属意識を高めている。

D.「言える化」は個の尊重がなければ実現できない。1 人1 人の可能性を信じ、それぞれの考え方や意見をリスペクトする気持ちがなければ、「言える化」という土壌を育むことはできない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2014年2月1日
読了日 : 2014年2月1日
本棚登録日 : 2014年2月1日

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