転職の指南書である。精神論が大半かと思えば、履歴書の書き方からはじまり、身だしなみ論へと具体的な行動が示されており、始めての転職の方でも転職が成功できるのではないかと思えるほどの完成度だ。
何が良いかと言えば、読みやすさであり、転職がTry & Errの賜物であるという事が明確になっている。
また、オーバースペックで落とされる可能性、ビジョンが合わないから落とされる可能性についての言及も、どうしても自己嫌悪しがちな日本人にとっては非常にありがたい事だ。
このように滅私奉公論にとらわれがちな私たちにとって、外資への転職を成功させてきた、鉾立由紀氏だからこその指摘である。
この本は私の知人から頂いたものだが、見た目9割という事がはっきり解る内容になっている。
それもそうだ。職務経歴書だけでその人を100%判断など出来る訳は無い。そうなると、面接時の態度や見かけにすべてが込められてくる。
そういった事が事細かに、女性的な観点も含めて指摘されている。
これは、ヘッドハンターだからであろうことで、通常のキャリアコンサルタントはなかなか指摘してくれない事である。
なので、転職を考えている諸氏には是非読んでもらいたい一冊である。
読書状況:読み終わった
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NomadNewsBase
- 感想投稿日 : 2010年11月13日
- 読了日 : 2010年11月13日
- 本棚登録日 : 2010年11月13日
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